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綺沙きさきさんのイラストまとめ


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「仕方ありません。私の責任です。どうぞ私の服を着てください」
弟は自分の服を脱ぐと、満面の笑みでそれを受けに渡した。
受けはそんなに脆い服だったかな……? と首を傾げつつもその服を受け取り袖を通した。もちろん身長差がえげつないので先ほどと同じ彼シャツ状態に……。

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おもむろに兄の両肩に手を置くとそのまま服を勢いよく引き裂いた。
「わぁぁ! お、俺の服がぁ……ッ」
「いや、お前の服ではない!」
「おやおや、すみません。肩に糸くずがついていたのでとろうとしたのですが、こちらの世界のぼろ布……いえ、衣類は紙のように脆いようですね」

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庇うように両腕を広げて攻めの前に出てきた受けの〝神〟という言葉に弟がピクリと眉を動かし目を細めた。
「ふぅん……、そいつが兄上の言っていた神ですか……」
じろりと冷たい目で睨まれ攻めの背中に鳥肌が立つ。
「……まぁいい。その件については後で詳しく聞こう。その前に、兄上――」
「ん?」

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2024-12-24

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「そ、そんな……、兄上の純潔がこんなどこの馬の骨かしれない奴に奪われるなんて……!」
「……は? いやいやちょっと待て! 誤解だ!」
聞き捨てならない言葉に攻めが慌てて訂正する。
「雨で洗濯できなくて自分の服がなくなったから勝手にこいつが俺の服を着てるだけ。気色悪い誤解すんな!」

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「あ、ああああ、兄上……っ、お召し物から違う男の臭いがするのですが、ま、ままま、まさかあの男のものではありませんよね……?」
「え? そうだけど? だってこれあいつの服だもん」
青い顔をして確認する弟に、悪気ゼロで正直に答える受け。受けの返答に衝撃を受けた弟はその場にへたりこんだ。

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「兄上……ッ!」
今までの鬼の形相が嘘のように表情がぱぁぁと明るくなり攻めを押しどけて受けに抱きついた。
「嗚呼……ッ、やっと本物の兄上を抱きしめられた……っ! もう二度と離しませ……ん?」
弟は何かに気づいたようにクンクンと受けの服を嗅ぎ始めた。

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「許せん……っ! 私の将来の予定を横取りするとは、万死に値する……!」
鬼の形相で銀髪の男が近づいてくる。これはやばい……! と本能で感じた攻めはごくりと唾を飲み込んでいたが、
「なー、まだかよ、同人誌。もう一秒たりとも待てないんですけどー」
部屋の奥から受けが駆けてやってきた。

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