綺沙きさきさんのイラストまとめ

銀髪の妙な男が突然攻めに抱きついてきた。
「な、なにすんだテメェ……っ！」
見知らぬ男に抱きつかれ驚きと気持ち悪さから銀髪の男を突き飛ばす。
銀髪の男は最初目を丸くしていたが、すぐに不穏な空気を纏い攻めを睨み付けた。
「……貴様、誰だ？　なぜここにいる？」

「あ、予約してた同人誌かも。出てくる」
「いや、その格好で出るな！　俺が変な趣味の持ち主と思われるだろ！」
受けの襟首を掴んで引き止め、攻めが代わりに玄関に向かう。その間、しつこくチャイムが鳴り続け、若干イライラしながら玄関の戸を開けると、
「兄上、お会いしたかったです…！」

「……あ、いや、待てよ。同人誌の神コマをシャツにプリントするのもいいかも。素晴らしい天啓をありがとうな！　さすが俺の神だ！」
キラキラとした顔で礼を言う受けに、神の教えを都合良く曲解して暴徒化する信者を見る神のような気持ちになっていると、

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った。

「前から思ってたけどなんで服を二枚しか持ってねぇんだよ。城から宝石とか持ってきたから金はあるって言ってただろ。買い足せよ」
「やだよ。自分の服如きに金をかけるくらいならその分少しでも多く同人誌を買いたい」
「じゃあもう同人誌でも着てろよ……」
「神聖な作品をそんな扱いできるか！」

「だって昨日やっと入稿してぐっすり寝てたから服借りるって言うためだけに起こすのは悪いかなと思って。俺、優秀なメシスタントだから、先生の休息を邪魔するなんて愚行しないぜ！」
得意げに胸を張る受けに攻めはさらに溜め息を深める。

「いやぁ雨が続くねー。洗濯が追いつかないよ。……ということで、ちょっと服借りてまーす」
「いや、ちょっと待て」
起きて早々、自分のパーカーを着ている受けに攻めは溜め息を吐いた。しかも身長の差がえげつないため彼シャツ状態……。
「なに人の服勝手に着てんだ」

『兄上の神を潰すために異世界にやってきました😊💪✨』

兄上溺愛ヤンデレ弟＋苦労性な同人作家×神作家に会うため魔王辞めた兄

ブラックブラコン襲来編です。
受けは半ば強引に攻めの家に住み込みメシスタントとして居座っていた（一緒に住むにあたって魔王であることなどはバレた）

『兄上の神を潰すためにちょっと異世界に行ってきます😊』

ブラコンのヤンデレ弟×コミケに行くために魔王辞めたオタク兄

魔王である兄が『コミケに行くので魔王辞めます』と置き手紙を残して姿を消しショックを受ける弟。兄が魔王城を去ったのは紛れもなく自分のせいだからだ――。