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森 恒二・著『創世のタイガ 4』講談社 ①卒業旅行でゼミ仲間と訪れた豪州の洞窟でタイムトリップ、外に出るとそこはマンモスが跋扈しネアンデルタール人とホモサピエンスが覇権を争う原始時代だった。冴えない青年タイガが、狩りや戦闘、出会った少女との恋愛を通して成長していくサバイバル物語。
田中雄一・著『まちあわせ』(アフタヌーンKCDX)再読。ユニークな絵柄だが、発想と物語に画力が追いついていない。優秀なアシスタントをつけるとか、花沢健吾のような不気味さに画力のある別のマンガ家がカヴァーするとか。このままではこの作品は埋もれてしまう。マンガのカヴァーがあっていい。
ポーの一族』③ 現在、このマンガを描いたりリメイクしたりすると、それぞれの短編が1巻本くらいの量になると思う。このマンガの持つ文体は、その意味では遥か昔のものだが、しかし、耐久性は十分どころか、今でも軽々と通用している。濃密に省略されているとでも言ったら良いだろうか。
『ポーの一族』② 今読むと、人物が6頭身でマンガチックなことに驚く。当時はマンガとはそういうものだったのだ。そして、読者の、日本の、卑近な日常からはかけ離れた豊かな想像力世界が、縦横に、ダイナミックに、展開していることに驚く。マンガは自由で良いのだ。当時はこれが普通だったのだ。
萩尾望都・著『ポーの一族』復刻版全五巻完結セット 小学館 ほぼ40年ぶりに一気読み。中学校に入学したら美術部の先輩女子がみんな『別冊少女コミック』読みふけっていた。目当ては本作。借りて読んで私もはまった。以後、中断があったように思うが、完結まで追いかけたのだった。今読んでも疼く。
上条淳士・著『Sex 2』 完全版。小学館。記憶よりも画面がかなり白いが、30年も前の絵柄には思えない新鮮さがある。現在の上条は、頻繁に原画展を開催して全国を巡回しているようだ。いつのまにかマンガも30年前の作品で食う時代になったのか…。30年前の東京の風景がそのまま残っている。
浅野いにお・著『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション ③』3巻になってペン画度が増し、キャラや宇宙人の間の抜けた造形が逆に怖さを感じさせるし、文字表現や擬音も堂に入って、常に誰もやっていない表現を追求していることに感動する。
『COCOON』② 主人公達は思春期盛りの少女であり、年齢相応の感受性を持ち、どことなく現代的だ。自分たちを危害から守ってくれると繭を夢想するが、そのメタファーは作品のタイトルの割に、冒頭にしか出てこず、いまいちよくわからない。
ニコラ・ド・クレーシー著『プロレス狂想曲』(集英社)著者はフランス人マンガ家。左から右に読む。日本誌に連載されたので、かなり日本化されている。ヤサオトコが幽霊の力を借りてマフィアと戦う物語。日本的な約束事から自由でそれが気持ち良い。
石坂啓・著『アイムホーム』上下(1999小学館)① 一酸化炭素中毒で直近数年の記憶を失った男が、昔の記憶に導かれていくつか持っている合い鍵の家にゆき、過去を発見しながら現状を受け入れていく物語。最近、キムタクと上戸で二度目のドラマ化。