ほんのひととき|旅と本のウェブマガジンさんのプロフィール画像

ほんのひととき|旅と本のウェブマガジンさんのイラストまとめ


“旅や本にまつわる読みもの”を日々お届けするウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が新着記事などを呟きます。東海道・山陽新幹線グリーン車に搭載の月刊誌「ひととき」の人気連載や特集の一部が読めるほか、文化・歴史をテーマとする様々なコンテンツがお楽しみいただけます。神保町のシェア型書店 #PASSAGE で一棚店主も📚
note.com/honno_hitotoki

フォロー数:1831 フォロワー数:2685

「伏」とは、「人」と「犬」の象形文字を組み合わせた漢字である。古くから「犬」は人の生活のそばで伏せていた様子から、この字が生まれた。つまり「伏」とは頭を低くして身を隠すことで、三伏の頃の陽の光は身体に毒なので、出来るだけ日中に出歩くことを避けろというのである。


3 10

冬の「大寒」につづき、「小暑」「大暑」も恐ろしげな鬼の姿で描かれる。鬼のもたらす毒気ほどにこの時期の暑さは身体に堪え、疫病を流行らせ、脱水症状などで多くの人を果敢なくしてきた。日本でも京都をはじめ、全国の「祇園社」で疫病祓いの祭りが行われるのはこの為だ。
 

2 5

ヘチマ(絲瓜)も夏によく料理する食材で、ハマグリと鶏スープで炒めると絶品だ。瓜科の食べ物はカリウム豊富で、暑さが増すと身体にたまる水分を熱といっしょに排出してくれる、南国の夏の親しい友みたいな存在である。

4 4

今の時期、陽明山名物の「海芋(カラー)」の花が満開だ。山頂から見わたす山々はあらゆる種類の緑色をしてゴブラン織りのように美しい。

2 5

「大寒」はだいたい共通して鬼である。しかもただの鬼ではない。大きな氷の塊を持って頭の上に掲げ雲に乗り、恐ろしい形相をしている。顔も緑色で怖い。

4 6

台湾の廟に行くと、門の裏側に「門神」と呼ばれる神様の絵が描いてあるのを見かける。たまにそれが「二十四節気」のことがある。それぞれの節気が、武将や童子、仙女、龍神など24種のキャラクターで描き分けられているのだ。

7 10

台湾海峡に浮かぶ離島、澎湖の冬至食は「雞母狗仔」といい、もち米粉を練って様々な動物や古代のお金の形をこしらえ、食紅で色をつける。昔の農業社会において冬至は農閑期の入りでもあったから、共に働いてきた家畜をねぎらう意味で雞母狗仔をこしらえ、五穀豊穣と円満平安を祈った。

3 9

台湾友人らに「冬至といえば何食べる?」と聞いてみたところ、たくさんの回答が寄せられた。台南の友人は「菜包」を食べると教えてくれた。大根やニンジンの細切り・芹・ピーナツ粉・漬物などを入れ、大きな水餃子のような形をしている。

2 14