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城としあきさんのイラストまとめ


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城 敏晃
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この兵たちが、
ゆっくり 嘆いてゆく。

ゆっくりとした表現にするために
人の心を 丹念に描いた。

俳優が芝居をするのではなく
ほんとの人間が
感情を折り重ねていくように
ゆっくり
悲しみの中に入っていく。

という、手で描いた絵です。

1 4

真正面の顔って
絵にするには、
不気味の壁との戦いなのです。

とにかく、
ちょっとした配置の違いで
不気味になる。

自分のイメージ通りの顔にするのに、
コツコツやった
結果なので、
これでいいのです。

こういう顔で、
ムリ目の仕事を
「やります」と答える
男はかっこいいなあ
と思うのです。

0 1

背景は 二か所の 古民家で撮影した写真を
重ねたもの。

奈良県五條市 藤岡家住宅

大阪府八尾市 旧植田家住宅

どちらも、いいとこです。
いい職人の
いい仕事。

絵からも伝わるでしょ。

0 1

もう、このへんまで描けば
分かることだけど

主人公のいる宇宙は
我々の宇宙とは
別なのね。

光が 光子の在り様が
ちがうのね。

一目でわかる、
その感じ。

描いて 見せてます。

0 0

人の心は 描ける
と思っている

描ける 才能があれば
人の心は 描ける。

では
ひとの心とは何だろうか?

脳の中の
電子の動き

なんて
古臭い科学論は
糞の役にも立たないことは
知ってる

心とは 何か?
意識とは 何か?

考えた人間だけが
その答えの方向に進める

そう信じて、「心」を描く

0 0

主人公は 大殿の言葉に驚いてない。

彼はこの未来は分かっていた。
籠城戦を構えたときから、
この時は、いずれ来るだろうと。

ただ、「時が来たのか」
と思ってるだけ。

そういう表情を描くことに
集中して描いた。

0 0

大殿の 鎧
ひもが描かれてるの
アップで

髷をさらし布で巻いてるのも
さらしの質感まで、
描いてます

どうして
ここまで描くのか

だって
大殿だもん

ここに居る武者は
絵でなくて
「命」です

彼らは
この大殿に命を捧げて
果てるのです

大殿に
汚い装束なんて
着せたくない

それが 作家の矜持

0 1

このサイズで
壁紙にできるくらいに
仕上げてあります。

この櫓の場面は
もうちょっと
描くだけなので

この一瞬に
雰囲気の
すべてをいれたつもり

光源を一つだけにして
もっと
レンブラント的に
したかったけど

それは漫画としては
やりすぎでしょうな

0 0

これぞ 大殿
という鎧。

拡大しても
拡大しても

ちゃんと
かっこよく
描いております。

0 1

大殿が
城の女、子供を助けてくれと
語りだす場面。

子供が驚いて、その言葉に
耳を傾けている。

その尊敬する心、
ろうそくのオレンジの光の中で
描き切りたいと思った。

子供は、このあと出てこない。
この片目が
ちょっと見える
表現がすべて

演技ではない、本当に
そう思ってる心。
いいでしょ

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