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彫刻家ダヴィッド・ダンシェの解剖スケッチ。サンギーヌ(赤褐色)と黒の二色で描く方法は、たるんだ形や明暗も関係しているが、筋の生々しい柔らかさを感じる。実際には、こんな風に見えないので、頭の中で補正されているのだろう。"Dessins anatomiques de David d'Angers"(1959)より。#美術解剖学
私が務めている医大の人体解剖実習では、「人体には、その人の歩んでこられた人生が刻まれています」と説明がある。これは美術にも当てはまる。人体の形には、その人のこれまでの人生が反映されている。あくまで個人的な好みだが、これまでの人生が反映された造形ってイイなぁ。#美術解剖学
人体の見所を前もって知っておくと、自然にそこに反応できるようになる。そうすると形のつながりがよくなる。その見所を知ることができるのが、解剖学や美術解剖学の良いところの1つだろう。#人体素描
へーペル=ジーゲンその2。最後に添付した表情筋の図は、下方に、口腔側から見た筋肉の配置が描かれている。現代の美術解剖学書のトレンドであるHow to draw本とは違い、解剖学に向かった教科書。#美術解剖学
デュッセルドルフ応用芸術大学教授のへーペル=ジーゲン『造形解剖学』(1913)。人体素描から外形に影響しにくい横隔膜や目や耳などの特殊感覚器まで。解剖学の入門書に人体素描などが加わった印象の教科書。#美術解剖学
安井曾太郎『滞欧習作デッサン集』(1950)。今見ると随分と大らかな素描。修学時代にアカデミージュリアンで描いた素描を、安井の友人が戦後持ち帰って書籍として編纂したもの。本人にとって滞欧中の素描は良い体験だった様だ。#人体デッサン
フローゼとフランケル『人体の筋肉』(上肢1908、下肢1913)。筋肉に関する詳細な解剖学書で、解剖学の論文や研究でよく引用される。図版の一部がフォーの美術解剖学書(1845)からの引用。1,2枚目がフローゼ。3,4枚目がフォー。19世紀の美術解剖学書は、しばしば医学と交流が見られる。#美術解剖学
ドイツの解剖学者ジークフリード・モリールによる『造形解剖学』(1924)。素朴な図版だが、情報が程よく咀嚼され、伝わりやすい。著者が解剖学に詳しいことがよくわかる。美術解剖学書は解剖学書から引用されるのが通例だが、この本は医学書(ベニンホフの解剖学書)に逆引用されている。 #美術解剖学
ミケランジェロ派に属するとされるエコルシェ。製作年代ははっきりしていないが、16世紀ごろとされる。19世紀に人気を博し、ゴッホ、セザンヌ、マティスらが作品として描いた。美術解剖学書関連ではブルジェリ(1831)とタンク(1957)が描いている。#美術解剖学
サルヴァージュ『闘士の解剖図』(1812)の影響を受けた書籍たち。彫刻のスーパーインポーズ(内部を推測して描く方法)がほとんど。現代でもイギリスのCGアーティスト、スコット・イートンのワークショップなどで彫刻のスーパーインポーズを使ったトレーニングが行われている。#美術解剖学