茅野カヤ Kayano Kayaさんのプロフィール画像

茅野カヤ Kayano Kayaさんのイラストまとめ


夢とうつつのあわいに在るかもしれない情景やサーカスを描きます。Rabbit Painter. 
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lit.link/kayanokaya

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【March hare sings】
物思いに沈む時
影のことを忘れている

影もまた
物思いに沈む時
私の体から離れる

離れたままの影は
影の幽霊になるから
慌てて帰ってくる

影が、ぴったりと懐く時
そういうことがあったのかな、と想像する

影は私の足元で
くるくる踊っている

詩:石川葉()

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【March hare sings】
月纏いの夜
旅の背中に頼もしい
逃避行にはサーチライト

迎えが来るの、と言う
追いかけてくるでしょう、と言う

月纏いの夜
ワンツースリーで全て忘れる、と言う
そして消える

(ワンツースリー)

詩:石川葉()

2 15

【March hare sings】
ウエストレベルで見る世界
視座が刻々と変わっていたので
世界がダイナミックだったこと

安定してしまった
RZ67を持った方がいい

デュラハンは馬に乗っているので
無邪気な残酷さは持たない
そしてRZ67も持てない

詩:石川葉()

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【March hare sings】
夜に満たされた空の底
今日も世界の中心で
開かれている常夜のサーカス

クラウンの手招きに応じたら
夢の夢の夢を見る
そしてめくるめくを知る

不可知の希望 喜びの不思議
捕らえられて常夜のサーカス

一等星のジャグリング
レビヤタンの火の輪くぐり

詩:石川葉()

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描きかけで数年経ったチワワ

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【March hare sings】
小指に絡まる双葉
やがて絡め取られる心臓

呼吸する双葉
呼吸を操る白い足たち

それらは血管の隅々までゆきわたり
わたしはひとつの植物になる

やがて森になろうとしていることを
わたしはじっとして、夢に見ている

詩:石川葉()

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【March hare sings】
光の輪に引かれる
体は影から引き離される
影は溶けるように遠くなり
やがて小さな点になる

私の影よ
どうか健やかで

ふんだんな光
全てが白昼夢めく

雲に私の影がよぎった
追いかけてきている?
私は涙をこぼし
影と会話を試みようとしている

詩:石川葉()

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今日は らしいのでサーカスの絵を★

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