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今年の映色は龍に始まって、お釈迦さまと不動明王と金剛杵。いずれも宗教的で、邪気を祓う炎のような光彩が猛暑を予兆していた。彼岸(未来)から浮かび上がる色彩は、人の力では知ることのできないような啓示に滲んでいる。
映色って不思議で、どんなモチーフでも写真をそのまま使うと綺麗に色が出ないんだけど、絵に描くとまるで生きてるみたいに、内側から色が滲み出てくる。左が写真をそのまま印刷したもの、右が絵に描いてからデータを取り込んで印刷したもの。条件や見た目が同じでも、これだけ差がある。
雑誌で見つけた江戸時代の古典園芸図。ヨーロッパではまだ一般庶民が楽しむ代物ではなかった時代、江戸では下級武士や町人が出来栄えを競いあっていた。まだ植木鉢が普及する前で、多彩な鉢と合わせて愛でていたのがよくわかる。全身で生命を表現している植物にとって、器は安らげる我が家。
この二枚の絵は同じ木。最初は星が入って、足元から小さな渦が生まれはじめたが、2度目には本格的な宇宙樹の姿として現れた。樹木と通じあえると、何度も具体的な形体(ビジョン)を見せてくれる。その形体を生み出す(思い出す)行為の中で、まるで自分自身を生み出すように、共に成長することができる。