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繭子は数分としないうちに腕いっぱいの包帯やタオルを抱えて戻ってきた。 しかし、諒真は目を固く閉じている。
「先に喧嘩を売るようなことしたセラくんが悪いの。あはは!セラくんの方がガキンチョじゃん!シんだら終わり。地獄とか天国とか信じても意味無いもん」 少女は、これまでにないほど楽しそうに笑っていた。
「ホントうるさい……祭センパイっていつもこんな気持ちなのかな」
調理器具の入った棚を滅茶苦茶に荒らし、お目当ての"ソレ"を手に取りしっかりと握る。
「十朱 潤様は正真正銘の"1st"様です」
「イタズラだろ?ほっとけよ」
「おめぇ今……何、しでだの?」
「…………イタイ…」 尻餅をついた際に着いた手をぼうっと眺める。 刀の柄を強く握っていた上に、床に打ちつけた衝撃で手のひらは赤くなっていた。
「…危ない……っ!」 「…………?!」 突如、灯彩は何か強い力によって後ろへ引っ張られた。
「いっ、たぁ……っ……!」 多宮の手に伝わってきたのは、重い金属の感触。 男は、思わぬ痛みにその身を震わせ悶えていた。