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「さあ行こうぜ、クレープシュゼット。誰でもないお前の為に生き残ってくれよ」
「私の、為……」
「そ。この世界のクレープシュゼットはお前なんだしさ。代わりのない、ひとつの命。そんなに悲観されちゃあ、かえって迷惑だぞ?」
「通りすがりの人間だよ、スイーツくん。俺が間に合って良かったねぇ、俺はちょっとばかり魔法が使える。手を組まないか、この先を行くためにさ。俺も用があるんだわ───愚弟によ」
「まったく、本音か裏返しなのか、よく分かんない人。いつかそんなコットンさんが、胸を張ってスイーツと言える日が来たらいいね。きっと、僕よりずっとやさしいスイーツになってると思うよ。そうなれば、僕だってまた───いや、なんでもないや、やっぱり」
『また来たんだね、そんなに戦いたいんだ。さあ参加するか、運に任せよう』
コットンは《品評会》に招待された。
自動判定により、参加することにした。
対戦相手、及び戦闘の様子は後ほど中継される。
「はいはい、慌てない慌てない。解除しといたから騒がないでくれ、寝起きの頭に響くんだ。来てやったぞスイーツ共。仲良くやろうぜ」
チェスピースチームに《アロエ》が合流した。
『ああ神よ、運命よ。此度は僕の負けだ。でも待っているといい。次の巡りではそうは行かないよ。気持ちのいい敗北を知った者は、這い上がる力があるというものさ』
ジェラートはそう言い残し、目の前の扉に向かって歩いていった。その背に店主は頭を下げて──。