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烏月ハネ@ゆるふわツンデツンデさんのイラストまとめ


読ウツキ-ハネ
マイクラ垢→@krs_crescent
趣味垢,物書き。元は望月クロハ。別名もっちー。黒鷲亭所属。MHIB/Rise:鴉羽ユエ/スプラ3(主バレスピ)/マイクラ/ポケモンSV/プラモ(30MM等)/音ゲ→指,DDR/ギャザ/スケブ→skeb.jp/@krs_fulmoon

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硬くはない。
しかし、分厚い。

斧の刃はしっかりと食い込んで破壊をもたらしたが、その巨体に対してあまりにも傷は薄い。

その一撃を受けてびくともしないレギオンは脚を蹴り上げ、こちらを狙う。

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「確かに妾は災禍の神格。このような世界の混乱を意図して招くこともあるな」

「しかし、今回については、妾はあの娘に異能の種を植えただけに過ぎぬ」

「あの娘の願いが、苦悩が、渇望が、異能というわかり易い力を通じて発現したまで。レギオンは、まぁ、あやつにとってもイレギュラーじゃがな」

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「妾のことを識りながら臆さぬどころかその余裕、お主中々……」

興味深そうに笑みを深めた陽炎は、カマリエラに提案する。

「その問題、勝手に連れてきた詫びとして、妾が解決してやろう」

言うが早いか、カマリエラを魔術の炎が包む。

「その炎が灯る間は、お主は妾にしか見えぬ」

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見上げるほどの巨躯。
対峙すれば、それは威圧感しかない。

『我々は魔王レギオン、魔王グリムの意志により、必要悪とならん』

そして、容赦はない。

巨体は剣をふりあげ、そして無造作に振り下ろす。

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素早い、が、追えないほどではない。

『その一面に拘る者に、我々は影響された。我々は彼女の仔でもある。であれば、その意志は、潰えた他の群れと同じく、我々が引き継ぐべき事案……!』

腕をふるい、剣をふるい、ストランジェを捉えんと魔王レギオンが暴れる。

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「ところで、ついでにお主も連れてきてしもうたが、エミリオの知り合いか?」

陽炎がカマリエラに問いかける。

「エミリオに人質の安全確保を請われたから転移させたが、何やら訳ありそうじゃな?」

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『その気配、その魔力、汝はーーー』

『……異能の存在どおし、存在を賭けて争うのを望む、という訳か』

『我々はまだ、消えるつもりはない。であれば、消えるまで喰い合うのみ』

そう告げると、巨大な刃を横薙ぎに振るう。

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『そうだ、我々が悪性の象徴だ』

『それを砕くというのなら、出来るというのなら、試してみよ』

『その神気で、我々に勝てるか、刃を交えよう』

その言葉とともに、巨大な刃が振り下ろされる。

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『面白い、それが人の契約か』

攻防を続けながら、魔王レギオンは宣告する。

『汝、その名を告げよ』

『汝は、我々と契約するに値する』

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「ーーーおや?ランティス殿ではないか。ちょうど、もうすぐ“開幕”じゃよ」

ランティスの事など、早々に気付いていただろうに、陽炎はあえてランティスの物言いに合わせた言葉を用いて、手招きした。

「お主もこういう観察は嫌いではなかろう?」

チャプター5幕引きに続くーーー

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