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@ohFQBpqxRrCgOGD 硬くはない。
しかし、分厚い。
斧の刃はしっかりと食い込んで破壊をもたらしたが、その巨体に対してあまりにも傷は薄い。
その一撃を受けてびくともしないレギオンは脚を蹴り上げ、こちらを狙う。
@yamakunisan 「確かに妾は災禍の神格。このような世界の混乱を意図して招くこともあるな」
「しかし、今回については、妾はあの娘に異能の種を植えただけに過ぎぬ」
「あの娘の願いが、苦悩が、渇望が、異能というわかり易い力を通じて発現したまで。レギオンは、まぁ、あやつにとってもイレギュラーじゃがな」
@EWrl_30MM_KHI 「妾のことを識りながら臆さぬどころかその余裕、お主中々……」
興味深そうに笑みを深めた陽炎は、カマリエラに提案する。
「その問題、勝手に連れてきた詫びとして、妾が解決してやろう」
言うが早いか、カマリエラを魔術の炎が包む。
「その炎が灯る間は、お主は妾にしか見えぬ」
続
@ohFQBpqxRrCgOGD 見上げるほどの巨躯。
対峙すれば、それは威圧感しかない。
『我々は魔王レギオン、魔王グリムの意志により、必要悪とならん』
そして、容赦はない。
巨体は剣をふりあげ、そして無造作に振り下ろす。
@3s0W3NFmp7ibEo3 素早い、が、追えないほどではない。
『その一面に拘る者に、我々は影響された。我々は彼女の仔でもある。であれば、その意志は、潰えた他の群れと同じく、我々が引き継ぐべき事案……!』
腕をふるい、剣をふるい、ストランジェを捉えんと魔王レギオンが暴れる。
@EWrl_30MM_KHI
「ところで、ついでにお主も連れてきてしもうたが、エミリオの知り合いか?」
陽炎がカマリエラに問いかける。
「エミリオに人質の安全確保を請われたから転移させたが、何やら訳ありそうじゃな?」
@3s0W3NFmp7ibEo3 『その気配、その魔力、汝はーーー』
『……異能の存在どおし、存在を賭けて争うのを望む、という訳か』
『我々はまだ、消えるつもりはない。であれば、消えるまで喰い合うのみ』
そう告げると、巨大な刃を横薙ぎに振るう。
@eiswalt1028 『そうだ、我々が悪性の象徴だ』
『それを砕くというのなら、出来るというのなら、試してみよ』
『その神気で、我々に勝てるか、刃を交えよう』
その言葉とともに、巨大な刃が振り下ろされる。
@DDS97614480 『面白い、それが人の契約か』
攻防を続けながら、魔王レギオンは宣告する。
『汝、その名を告げよ』
『汝は、我々と契約するに値する』
@maltukero 「ーーーおや?ランティス殿ではないか。ちょうど、もうすぐ“開幕”じゃよ」
ランティスの事など、早々に気付いていただろうに、陽炎はあえてランティスの物言いに合わせた言葉を用いて、手招きした。
「お主もこういう観察は嫌いではなかろう?」
チャプター5幕引きに続くーーー