黒猫の究美。(上田眞生)さんのプロフィール画像

黒猫の究美。(上田眞生)さんのイラストまとめ


365日浮世絵三昧。浮世絵の意匠分類。年代判定。作者同定。
盲亀浮木。水母の骨に逢う心地。

あはれかな さゞめき笑ひ あふ人の
まつ古の花と たれか知るべき
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ちなみに、ロット49の葛飾北斎「(牡丹と蝶)」の画中にみられる「北斎画」の落款は、後世に意図的に入れられたもので、本来北斎の作品ではない(画風に葛飾派の要素は見られるものの、現時点でこの絵の作者は不明)。画像はRISD Museumのもの。
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我が家の

1. 押し寿司と握り寿司のセット(三代豊国筆『足利絹手染紫』八編)
2. 文字焼き※後のもんじゃ焼き(よし藤筆「しん板ほうづきあそび」 部分)
3. ゆで玉子(二代国貞筆『娘庭訓黄金鶏』五編 上巻 見返し)
4. 重詰め握り寿司(国芳筆「妙でんす十六利勘 食乱損者」 部分)

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カニに投資ばなしを持ち掛けるサル。

 森栄亭古今萬葉
去年もはや むかしはなしに かきの種 むすひかへてそ まさる初夢

 森羅亭
され云を かきの種だに 握り飯 さるかにまさる 筆すさミせむ

狂歌サークル卍連による文政7年申年の狂歌摺物。渓斎英泉画。

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「写上手本絵の姿見」は、コマ絵に歌麿自身が大家の古画を模写し、そこに描かれた故事を当世風俗に映し出す(姿見は鏡と同義)という巧みな趣向で描かれている。
反り橋の上で談笑する三人は、奥の振袖姿が芸者、あとの二人が仲居で、売れっ子芸者が結う鬢のシルエットは寛政末期に流行した新形。

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博望子著『料理珍妙集』(宝暦14年刊)にアワビをうどんに見立てた「饂飩鮑」なるもがある。

鮑、耳を去り、饂飩(うどん)のごとく随分ほそく切り、水嚢(すいのう・水切り)に入れて、煮へ湯へ漬て直(すぐ)に上る。煮る事無かれ。饂飩汁にて用ゆ。(『料理珍妙集』巻之二)

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歌川国芳、広重の「東海道五十三次」とニューホフの『東西海陸紀行』をコラージュ。

画面右側の芭蕉の葉が『東西海陸紀行』の挿絵を借用したものであることは既に知られていますが、
実は左側の松も歌川広重の「東海道五十三次 平塚」由来であるということを知る人はどのくらい居るのでしょうか。

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今晩の予告。

国芳が作画に取り入れた某有名浮世絵師の作品とは?

国芳がニューホフの『東西海陸紀行』の挿絵を作画の参考としていたことは今日よく知られていますが、この作品には同時代に活躍した某有名浮世絵師の作品がコラージュされています。
その絵師とは一体。答えは20:00のツイートで

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魚屋北渓筆「三番の三 粥杖」角判摺物

粥杖(かゆづえ)とは、小正月(1月15日)に煮る粥を掻き混ぜる際に用いる木の棒で、祝木ともいう。この日に未産の女性の腰をこの粥杖で打つと子を孕むといい、今しも宮中の女房が粥杖を持った童子に腰を打たれまいと、几帳の影から逃げ出すところを描いている。

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おめでたい年の門出に、恵比寿と大黒が浄瑠璃をご披露仕ります。

鯛と釣り竿で三味線を弾く恵比寿様と、打ち出の小槌を見台代わりに浄瑠璃を語る大黒様。客席の観客を鎮める「半畳」はお使いの白鼠で、大黒様から頂いた、米俵と七宝の描かれたお仕着せを着ています。

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「浮世七福神 寿老人」
寿老人が幼い少女の御々足に白足袋を履かせています。むっつりスケベな一面を持つ鈴木春信の作品のなかでも、とりわけてフィティシズムを感じさせる作品ですが、これにもちゃんと西川祐信の『最明寺殿教訓百首』下巻 (1734年)という元ネタがあります。

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