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楠羽毛さんのイラストまとめ


SF、とか…?
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「知らないの?」
 エマは一瞬だけきょとんとして、それから、首をふった。
「……実験、」
「どういう実験なの?」
「ほんとうに、知らないの? ニュースとかで、……」
 朱里はぐっと目を見ひらいた。そんなに、有名な実験なのだろうか。
「……知らない」

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 地球の、ではなく、日本の。その単語が、通じるのかどうか、不安になる。

 そもそも、ここは、……

「やっぱり! そうだと思った」
「え?」
「名前。日系の名前でしょ」
「まぁ……、」
「母国語は英語なの? バイリンガル?」
「それは……、」
 朱里

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 かるく振ると、小さな立方体の1面が変形して、急須の吸い口のようなものが出現する。
「ここに口あてて、飲んで。」
 朱里は、タンクを足元において、あわててそれを受け取った。かたい感触。ひんやりと冷えて、アルミの水筒みたい。
「これ、……水が入って

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「……コップ、とか。ある?」
 ちいさく、そうつぶやく。その前に、まず注ぎ方がわからないのだが。
「あ、こうするの」
 エマが立ち上がって、手をだしてくる。突起のようなところに指をかけて力を入れると、螺旋がくるりと回って、中から、シュッと高い音がし

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ホワイトデーに持ち物検査。慌てて机をのぞき込む。ない。助かったが、どうしよう。本命のお返しなのに。…幼なじみのアイツが持っていた。「持ち物検査あるって聞いたから、先に貰って隠しといたの。冴えてるでしょ?」そうだね、と頷く。くそ、お前にじゃないんだ。

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「どうぞ、エマ」
 エミーは、立方体を、ひょいとエマに手渡そうとした。エマはかすかに笑ったまま、ちょっと身体をかたむけて、それを避けた。
「ありがとう、エミー」
 ……さっきまでとはうってかわった、やさしい声で。
「アカリに渡して」
「はい」
 エ

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「へえ?」
 エマは、一瞬だけ眉をひそめて、……それ以上、なにも聞き返してはこなかった。

 ……しばらくして、ドアが開いた。

 エミーが顔をだす。倉庫にいってきたらしい。器用に肩をすぼめて、丸い入り口から這い出してくる。小さな左手で、軽々と体重

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「あなた、船外服は?」
 そういわれて、朱里はきょとんとして首をふった。
「船外活動服。まさか、」
「えっと、……宇宙服? もってない」
「はあ?」
 エマは、はじめて大きな声をあげた。ぎゅっと眉をひそめて、
「どうやって、ここに入ってきたの?」

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「アカリ。……ここで、何があったの?」
 そう、きかれても、
 朱里は、何もいえなかった。



「……わたしは、べつの世界からきたの。だから、……」

 ……ここのことは、知らないの。

 朱里が、目を伏せて小さな声でそう言っても、エマは、ほとんど

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 黒髪の女──エミーは、きれいな高い声でそうこたえて、朱里の横をすっと通り抜けていった。丸窓に、ぐいと体をいれて、出ていく。
 目も、あわせずに。
(やっぱり、似てる……、)
「……クロヒナギク、かな」
 おもわず口をついて出たことばを、エマが聞

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