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「心あるもの同士は分かり合えない」という哲学は、ジェラルドが幼少期に学習した結果得られたものです。
彼にとって、それが人間関係の真実でした。
それを変えるためには「心あるもの同士でも分かり合える」という反証が必要になるんですが、心が目に見えないものである以上それは不可能です。
まあ、ジェットもジェラルドと知り合ったことで対人関係について改めて考えたんですけどね。
誰もが相手の表面的な部分や評判でその人にレッテルを貼ります。
「本当はどんな人物なのか」なんてどうでもいい。
自分の中の人間関係のフォルダに分類できれば構わない訳ですから。
外の世界で最初に出会ったのがジェットだったのも幸運でした。
同じ技術者であり、年長者であり、外の世界のコミュニティの中に居る彼は、ジェラルドと外の世界との仲立ち(通訳)をすることができます。
これがもし別の人だったら、ジェラルドは途方に暮れていたはずです。
アンティークが『もの』のままだったら、ジェラルドは絶対者として接することができたはずです。
命令して、それに応えて貰うだけの関係ですね。
その関係性が破綻してしまった今、ジェラルドは新しい関係性の構築を迫られます。
「ならメイドロイドじゃなくて家電でいいじゃん」ということになるんでしょうけど、そこに他人の姿を求めてしまうのが人間の性ですね。
江口寿史の短編にメンテのしにくさからメイドロイドが廃盤になった未来の話がありましたけど、嗜好品としての需要は無くならない気がしてます。
最低限、食事と洗濯・掃除さえ何とかできれば独りでも生きていけるんですよね。
今は昔と違い、24時間開いてるコンビニとコインランドリー、ロボット掃除機がそこらへんを解決してくれます。
(つまり結婚する人間が減っていく最大の要因はこの便利さだと自分は考えてるんですが)
これはオマケです。
西洋の絵画では、片方の靴が脱げているのを性的堕落(貞操の喪失)の暗示にしているそうです。
メルストにも片方の靴が脱げているキャラが複数いるのを見ると、ハピエレ所属のデザイナーにはそういった方面に詳しい人が居るみたいですね。
(単なる性癖かもしれませんけど)
古い時代の地母神は生と死の双方を司っていました。
(時代が下るとその権能は細分化され、死は別の神として独立します。
ギリシア神話における豊穣神デメテルと冥界の女王ペルセポネがその例ですね)
死者を呑み込み、再び赤子として産み出す。
彼女の統べる地が“丘”であるのはその隠喩でしょう。
ゲーム本編の前日譚にあたる『終止符の約束』から、ハルは不思議と女の子にモテました。
主人公なので当たり前と言えば当たり前なんですけど、大体の女の子はハルの優しい部分に惚れていたと思います。
(モエギは違うようでしたが)
ハルの敵意に反応したケースは原初のスパイラルが初めてですね。
悪意はなかったと思います。
シトルイユが寂しがっているから、楽しい夢で寂しい記憶を上書きしてやろうとしただけで。
でも、その記憶はシトルイユという人物の根幹に関わるものでした。
シトルイユの記憶を上書きするために、レオファントムはさらに色々なものを夢に引き込んでいきます。