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幕末〜明治期に人気を博したカリスマ女方・三代目澤村田之助。演目『雁金五人男』の侠客に扮し、鮫鞘の太刀に涼しげな浴衣姿です。観世水(かんぜみず)に千鳥(ちどり)は、どちらも澤村家ゆかりの紋様。最強かわいい。歌川国貞『あつまのわか手五人男 かりの文吉 澤村田之助』ヨリ #お江戸スタイルブック
十三代目市村羽左衛門(五代目尾上菊五郎)の弁天小僧菊之助。南郷力丸と強請り取った金の分け前を相談する場面。崩れた島田髷、露わになった白い肌と彫物、たくし上げた紅い長襦袢に縞の羽織を引っ掛ける…と、これが似合うのは超イケメンだけ…!歌川国綱『青砥稿花紅彩画』ヨリ #お江戸スタイルブック
家の軒先にて、夜雨に降られてグショ濡れになった浴衣の裾を絞る女性の姿。藍染めの浴衣に、紅色の湯文字からのぞく白い素足が艶かしい。頭の姐さん被りは、少しでも髪を濡らしたくない女心です。
歌川国貞『集女八景 粛湘夜雨』ヨリ #お江戸スタイルブック
遊女が客に羽織を着せてあげるところ。卯の刻は朝5時〜7時あたりなので、泊まった客を送り出すところなのでしょう。普段は隠れている羽織裏の絵柄に凝るのが通人の粋!この羽織裏には鈴木鄰松(すずきりんしょう)の達磨図が描かれています。
喜多川歌麿『青楼十二時 卯の刻』ヨリ #お江戸スタイルブック
団七は『夏祭浪花鑑』の登場人物。魚屋あがりの侠客なので、魚介類が大胆に染め抜かれた江戸中形(えどちゅうがた)の浴衣姿です。名前は海老蔵(五代目)ですが、七代目団十郎です(長男が八代目を襲名したため)。チラリとのぞく赤色ふんどしが最高
歌川国芳『団七 市川海老蔵』ヨリ #お江戸スタイルブック
江戸中期頃の上方の遊女。頭は鷗髱に島田髷で装飾は櫛のみスッキリ品が良いです。青地に枝垂れ桜と鶴丸文の打掛に、赤の着物が映えて素敵。穂落とし伝説もあるように鶴は日本では神鳥であり吉祥文様の代表格。
西川祐信『立ち美人図』ヨリ #お江戸スタイルブック
化政期頃の冬の装い。紋付の着物に、雪の日でも素足!な粋な佇まいは芸者さんかしら。黒の御高祖頭巾、蛇の目傘は冬の定番アイテム。裾模様の梅が華やかで可愛い。帯の柄は縞に牡丹で少し変わったデザイン。
歌川国直『冬』ヨリ #お江戸スタイルブック
大賑わいの年末、浅草寺の市で働く楊枝屋の女性。縞の着物に、桐の柄の帯がキュート。格子柄の前掛けを結ぶ紐もリボンのようで好き。市松模様の赤が効いてます。手拭いを姉さん被りに気合いを入れて、繁忙期を乗り切ります。
菊川英山『東都名所八景 浅草の暮ノ市』ヨリ #お江戸スタイルブック
現代でもお馴染み『かまわぬ(鎌◯ぬ)』模様は、江戸っ子の心意気として江戸前期に町奴の衣装として好まれたものでしたが、七代目が魚屋団七の浴衣に使用したところ再び江戸の町で大流行します。
歌川豊国『曽我祭侠競 七代目市川団十郎の魚屋団七』ヨリ #お江戸スタイルブック