「老婆」といえば今年単行本化された永井みみのデビュー作『ミシンと金魚』も印象的でした。
半分死にかけているような認知症の老婆の一人称の視点で、彼女の過去を辿っていく。芥川賞にはノミネートされなかったものの、この小説もかなり求心力のある物語でした。
宇佐見りん『くるまの娘』読了
どこにでもある「家族」という社会的集団が、グロテスクなほど歪で面倒な関係性であり、しかもその家族の「当事者」しかわからない痛みや苦悩をそれぞれ抱えている。
著者はその真理を綺麗事は並べず、ナイフで肉を裂き、内臓を晒すような痛切な文章で描き切る。天才だ。
#オビワンケノービ Ep1.2
アナキンとの死闘から10年。
ルークの健やかな成長を祈り、岩場の影から親のような眼差しで見つめるオビワンの所作にただ感涙。
ジェダイの力を10年封じていたためストーリーの立ち上がりはスローだが、この筆致にこそ10年という時間の重みを感じる。あと4話しかない！？
さて、お次は『推し、燃ゆ』で芥川賞に輝いた宇佐見りんの最新作『くるまの娘』読みます。
文芸誌に掲載された際に一読読んでいますが、書籍化されたので再読。
これも一つの『ドライブ・マイ・カー』の形です。めちゃくちゃ面白いよ。
Netflix『ラブ、デス&ロボット』S3完走！
流れ出た血液の量と惨たらしい死の数ではシリーズ随一！人体破壊のゴア描写とエイリアンの気持ち悪さも秀逸。
S2で若干スピードが弱まった印象でしたが、S3で一気にその遅れを取り戻した。
特にEp9！騙されたと思ってこれだけ観て！15分ください！！
『チップとデールの大作戦』
めちゃくちゃ楽しいー！！！！
言うなればDisney版『レディ・プレイヤー1』で、そこに「売れなくなったキャラ」という露悪的な皮肉とハリウッドの闇をカートゥン的に描き切る。
5分に1回の笑いと、3分に1回の驚きが約束された稀有なアニメ。
ネタバレ踏む前に早く！！
大傑作の『推し、燃ゆ』の宇佐見りんの最新作『くるまの娘』が出版されました！
ハードカバーでちょっと高いですが、それでも文学として研ぎ澄まされた景色を臨むことができるので、買って読む価値は十分にあります。
しばらく小説から遠ざかっていた方に特にお勧めです！！私も再読します。 https://t.co/Swr2gVL41g