下巻読み終えましたが、やはり肌に合わず。
人が人と結びつく上で「対話」が何より大切な道具であることや、被害者／加害者という単純な二元論からの脱却などの現代的な主題を誠実に描こうとしてることは感じる。
ただ、キャラの行動の突飛さや強引なラストには気持ちがついていけなかった。
永井みみのデビュー作『ミシンと金魚』読了。
壮絶でした。認知症を患った老女の一人称で語られる女の一生。
主人公の人生は暴力と不条理さに満ちていたが、確実に幸せな瞬間も存在した。その鮮明な追憶と、記憶が喪失し虫食いとなった現状とが混在した語り口に惹き込まれる。涙が出てしまった。
流行りに乗って『タコピーの原罪』上巻読みました。
タイムリープし1人の命の少女を救う、という古典的な作劇を、現代のいじめや貧困、家族の問題に落とし込んでいる点は新鮮だし、何よりタコピーの存在によって、善意の押し付けにより悲劇が起こりうるという命題を証明している描写は鮮やか。
『推し、燃ゆ』の英題が"Idol, Burning"になったようだ。
確かに、Idolは崇拝、信仰的意味合いもあるから「推し」という言葉のニュアンスには遠くはないんだろうけど、Burningてのはどうなんだろ。
いずれにせよこの独特の日本文化が海外でどう受容されるのかは気になるね。
Netflix『地球外少年少女』
大傑作！
SNSを駆使した今を生きる少年少女たちの自由意志との闘いを描くことによって、「宇宙」&「AI」という古典的なSFのモチーフを現代的に刷新することに見事に成功している。
人類の「幼年期の終わり」を重力から解放されたアニメーションで軽やかに描き切る。大好き！
A24からまたしても不気味なポスターが。タイトルはX。
女性の素足がXとなっているが、よくみると噛まれたかのようなあとがある。
明日トレイラー公開とのこと。