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木村ガーフィールドさんのイラストまとめ



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ホワイトニングが流行。確かに白く輝く歯は健康的だね。戦国武将は逆。秀吉は信長に対する忠誠の証としてお歯黒、つまりブラックニングをした。黒は他の色に染まらないものね。殿一筋でござる。後には女性のお歯黒も行われてくけど、ま、そこまでしなくても、一途な心があればいいんじゃないのかな…

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2024-06-19

400年前の時代を生きた哲学者デカルトは、動物には感覚が無く痛みも感じないと主張した。ヒトだけが心を持つと考えたそうだ。膝の上の猫をひと撫ですれば、そんなはずのないことはすぐわかるのにね。頭の中だけで考えるとそうなるのかも。「生類憐みの令」を出した綱吉なら何と言ったか聞いてみたいな

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日本は老いたキリギリスになったみたいだ。力を振り絞ろうにも、もう筋肉が弛んでしまってる。かつては、世界トップ3の経済力を誇り、日出ずる国ともいわれた。今の実力は20位台らしい。アリたちに次々追い越されてく。覇気なんか死語になったみたいで寂しい雰囲気だね。何とかアリに戻れないかなぁ…

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微細な雨を感じながら街の宙を上った。雲の上は、すっかり秋だ。月明かりの中に浮かぶ雲は、どれも表面張力を喪い、べたっとしてる。不思議なもので、日中時間が足りないくらいに忙しかったっていうのに、今の僕は雲の世界で時間をただ眺めてる。空っぽになってくというより虚空と繋がってくような感じ

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雨の国では晴れることはないけど、短時間雨が止むことはある。そんな時は、街を往く人たちの誰もが不安そうに宙を見上げる。そこが命が出ずる処だからだ。雨が世界に潤いをもたらし、大地が生命を育む。だから、この国ではこんな時だって誰も傘を閉じたりなんかしない。雨の国の掟と言ったらいいのかな

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どうして悪魔のくせに僕と飲んだりするの?それは、お前が雲の上に来るような男だからだ。ここに来るのは良くないってこと?お前は自分が抱える闇の深さに気付いていない。つまり、悪い人間ってこと?そうじゃない。悪魔は人間の闇に巣食う存在だが、お前の闇は底無しで、とにかく食えない人間なのだ

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737年前の今日、ハーメルンの町に住む130人の子供たちが笛吹き男の後を追い、二度と家に戻らなかった。恐ろしい話だけど、男は対象により笛の音を吹き分けられたんだろうね。まさに音の魔術師。確かに音楽というのは、魔術だと思うな。僕だって、この季節、”雨だれ”の曲を吹かれたらついてゆくな

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今日みたいな日だって、雲の上はひんやりしてる。上には宇宙を臨み、下には街が展がる。宇宙空間と人間界。無限と有限。無生命の営みと生ける者たちの営み。星たちだけが美しく、生ある者たちがそうでないということじゃない。生ある者たちは美と醜の二面性を持ち合わせてる。命というのは簡単じゃない

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一歩々々、黒い風を踏んで街の上を歩く。上るにつれ、灯りに隠れて街の呼吸は聞こえなくなる。やがて鼓動が感じ取れなくなるくらい高みに至ると、街はすっかり表情を消し、僕の心は穏やかさを取り戻す。雲の上に腰を下して、ウォッカ瓶からグラスに流し込む。星明かりが揺れ浮かぶままに飲み下す

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