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映画『まく子』の原作について。最近ちょくちょく読む西加奈子作品、海外にルーツをもつ自身の経験を基とする話が多いのに対し、本作『まく子』は少年が主人公。福音館書店刊だけあって文体も子ども主観へ寄せた、習作的要素が楽しめるものでした。なお装丁に蛍光塗料使用との由、画像検索で知るなど。
『スパイダーマン:スパイダーバース』
まるで予期してなかった種の感動。黒人少年マイルスのもとに、並行世界を生きるスパイダーズがつかのま集う。いずれ各々の世界へ帰る別離前提の仲間達、って現実の友達も本当はそうなんだよね。あとエンドロールのメッセージがひときわ鮮烈、元気になる一作。
なおクレヨンしんちゃん、英語圏で"2019 Crayon Shin-chan Movie"と紹介される作品と、明日公開"ชินจัง เดอะมูฟวี่ 2019(Crayon Shinchan The Movie 2019)"は別物。
前者はインディ・ジョーンズに借材した新作『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』、後者は前作。ひろし…🙀
@HaruoUchida 台北101カウントダウン花火、木が急成長して丸い実が成る数秒に、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』終盤の生物系統樹が無数の弾痕で砕かれゆくシーン(タルコフスキー起源かと)が想起されました。
プロジェクションマッピングが始まったのは3年前からだそうですが、101花火、毎年見応えありますね。
《ルーベンス展―バロックの誕生》の構成でもう一つ秀逸だなと感じたのは、音楽や建築など分野ごと様相の異なる「バロック」の定義を、簡潔に「17世紀様式」としルーベンスを冠する割り切り。細分化を避けるこの処理こそ、展覧会場の澄明度を上げる。画像は《パエトンの墜落》[1604-8]、ザ・バロック。
ポノック短編劇場『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』
百瀬義行監督作「サムライエッグ」は、食物アレルギーの子供が味わう苦難と、母親の大変さとを重くなりすぎず共感的に表現。アレルギー症状に襲われる描画に驚嘆。山下明彦監督作「透明人間」はアート系秀作という雰囲気、後味が清々しい。
アニメの『まんが日本昔ばなし』は、遊んで少しくたびれた週末の夕がた必ずやっていて、自分が観ようが観まいがやってる圧倒的存在感に根負けして結局いつも観てたな。あの一斉でんぐり返しの、一週間を強制的に終わらせる力は凄かった。でんでん太鼓片手に龍に乗るあの子、今はどこ飛んでるんだろう。
GS11:タルコフスキー『サクリファイス』に明らかな影響を受けて押井守が士郎正宗原作『攻殻機動隊』から拡げた「創造の樹」レリーフが地味に復活。一瞬の登場ながら「わかってる」感しかなく内心で歓喜。霊廟内壁の暗がりで、クゼが掌で触れます。https://t.co/Hw6zbdjcDk
ジョン・バニヤン『天路歴程』は、プロテスタント・聖公会圏で聖書の次に多く読まれるとすらされるが、日本で知る人はまず少ない。映画全編に関与するのに公式サイトやパンフで看過されるのもそれゆえだろうが、ここを受け損ねると『聖杯たちの騎士』はふわりと浮遊するだけの映像詩になりかねない。
また航海中に半神マウイがとる仕草は、ウェイファインディング(ポリネシア航法)に基づき、掌を波に当て潮流を探ったり、親指人差し指で星間を測ったり、ロープの結い方をモアナに伝授する場面などが登場する。各1,2秒のさりげない描写だが、『モアナと伝説の海』の綿密なリサーチの痕跡が窺える。