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毎日体ろり#272
ハチマキ巻いて、きみはぼんやりビニール紐を裂いたぽんぽんをぼんやり見てた。それをふって元気な声出すの、苦しそうに見えた。「大丈夫か?」問うと、「先生、これ変なにおいする、いつ作ったんだろ」。べつに仕方ないから、いいけど、って。ふったらもっとするね、て小さく言った。
毎日体ろり#271
上級生のお兄さんに手をひかれて入場門に歩くきみはあきらかに憂鬱そうだった。これから高学年の子におんぶされてポールを回ったり走ったりする競技をするんだよね。きみ、言ったね。「知らない人と手をつないじゃいけないって言われてるのに、運動会はいいの?」って。きみは正しい。
毎日体ろり#268
きみの横に知らない青年が立ってた。誰なんだろう。きみはその青年の脇に隠れてこちらをうかがうみたいに見ていた。少し怯えてるようにも見えた。僕よりその青年のほうに信頼を置いているみたいでイラってした。こっちへおいで、そしてその男は誰なんだい。顔は嫌いではないんだけど。
24女子
「生活指導に髪をくくりなさいって叱られた」
「大丈夫、私が言う」
「なんでくくっちゃいけないの?」
言った瞬間気づいた。なんでくくっちゃいけない、というほうを信じているのか。私に関心があるのが嬉しくて、ほっとしているのだ。ぞっとして手首に巻いたお揃いのヘアゴムを強く引っ張った
ユニコの好きなところは、単純にかわいいところと可哀想なところと、健気なところです。こんなかわいいあります?輪郭のまるみと曲線と、あとやっぱり愛が詰まっています。宝物。
からいちこ。いちこが、セミロングぐらいのときが絶対あるはずじゃないですか。「絶対切らないで、でも結ばないで」ってからこは言う。なんで、て聞いても理由は教えてくれない。
毎日体ろり#263
きみが心底笑ってくれるようになって、ぼくはすごく、すごく嬉しくって、すごくすごくすごく泣きたくなる。だってきみのこときっと泣かせてしまう。そんなこと、したくないのに。小鳥の羽をもぐみたいに簡単に出来てしまうんだ、可能性の恐怖に気付きもしないきみが愛しくてかなしい。
毎日体ろり#259
きみのことセキセイインコみたいに思ってる節があるから気をつけてね。昔飼っていたんだ。小さくてほのかにあたたかくて手のひらにやわらかくて、どうにでもできるかわいらしさだった。ぼくの手から餌も食べたよ。かわいかったのにね、いなくなっちゃった。どこいっちゃったんだろう。