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【女性の肋骨服】が人気ですね 女性の肋骨服は19世紀において長い期間流行しました 騎兵、砲兵、歩兵などの軍服デザインが、女性服に転用されます 胸の装飾の配置は、女性の身体のラインが魅力的に映るように緻密に計算されました (下にいくほど細くする) 写真1,2は共にV&Amuseumの所蔵品です
新古典主義からロマン主義の紳士が着用した燕尾服「Mノッチ」は、新たに1840年ごろの実物を手に入れました 本物に触れることで解像度がグンと増して、構造への理解がより深まります 造形美の歴史を探究するうえで、Mノッチの存在は欠かせません
こちらは1773年に描かれたカラコを着用した女性です 作者は「ドミートリー・レヴィツキー」 キエフ出身の画家です 美しい衣服、美しい文化、美しい歴史 これらが何年も先まで残ることを願っています 私は、半・分解展を通して私が見出した美しさを伝えていきます
力強く膨らました胸周り、首元にはネクタイの祖先となる「クラヴァット」がぐるぐると巻かれます 衿元のカットにも、この時代にしか見られない特徴があります 【Mノッチ】と呼ばれる、M字に切った衿がデザインされているのです
フロントは胸の下までフックで閉じられるので、前方に出す腕の動きはかなり限られます ロシアンサーキュラーは、上流階級からブルジョワジーまで幅広い階級の女性に受け入れられた衣服なのです 広域ではこのような服は「ドルマン」という種類に分類されます
ロココの男性美は「洋梨スタイル」です 肩はわざと【なで肩】にしてコンパクトにつくります(写真2枚目) 腰部分はふわりとボリュームを持たせ膨らませます 腰のボリュームは、実は胸で設計されており、釦を留めれば【胸筋が浮かび上がる】のです(写真3枚目) ではロココのタスキじわの原因とは?
写真1枚目の黒丸が、現代衣服の肩峰位置です 左右の肩峰を計った距離を「肩幅」と言います もしロココのように極端に縫い目を内側にいれるのであれば、袖に細工が必要です 例えばパフスリーブにするとかが解りやすいでしょう しかし、ロココの男性の袖はパフスリーブのように膨らんでいるでしょうか
真紅のジュストコールは、坂本眞一さんが描く「イノサン」というフランス革命期を舞台にした漫画にも見られます 細部まで精密に描写されていますので、非常に見応えのある作品です フランス革命や18世紀の衣装が好きな方は読んでみてはいかがでしょうか
腹部から胸部へと流れていく造形が、フランス革命を契機としたウエストコートの変遷になります これら造形美の解説は、半・分解展の会場内で実際に布を使い、目の前で私が生みだします 1枚の布がダーツを使わずに、ダイナミックに造形を生むさまは衣服を視る新たな視点となるはずです
男性使用人で唯一、バトラー(執事)のみが主と同等の燕尾服を着用することが許されました 主との相違点は袖口にあり「バトラーの袖口には、釦を2つ付ける」と1890年イギリスの製図書にあります すべてが該当するわけではないでしょうが、映画などを見る際に注目してみると面白いかもしれませんね