衣服標本家:長谷川さんのプロフィール画像

衣服標本家:長谷川さんのイラストまとめ


ガラスのない美術館【 半・分解展 】を主宰。
Xでは18世紀〜20世紀初頭の個人コレクションを詳しく紹介します。
重衣料の構造が専門です。
仕事依頼はリンクから↓
rrr129annex.blogspot.com/p/r3.html

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両手に抱えた、丸っこい謎の物体を見たことある人も多いのではないでしょうか?

これは「ファーリストレット」と呼ばれる毛皮でできた防寒アイテムです

ヴィジットと同時期に流行りました

この写真は1889年アメリカの毛皮メーカーのカタログです
全てのスタイルにファーリストレットが登場します

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当時のファッションプレートをよく見れば、さまざまなデザインのヴィジットを羽織った女性が確認できます

本来はお尻を盛り上げて着用するので「わざと背中が跳ねる」構造なんですね

ぜひ、もう一度最初の写真を見てください
ピョンッと跳ねているのが分かります

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以前、製作したヴィジット(侯爵夫人)
写真1、2枚目

今回、製作したヴィジットと型紙を比べてみるとアームホールのゆとり設計が全く違いました(3枚目)
技術者として大変興味深い点です

ちなみに今回のヴィジットは「フローレンス」と名付けれたモデルです
イタリア風なのでしょうか

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19世紀末のファッションプレートや裁断書にも、アルスターが紹介されます

最後に、1892年イギリスの裁断書から、職人たちが語るアルスターへのこだわりを紹介して終わります

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前に垂れ下がる布は、装飾的な意味合いが強いのではないでしょうか
ヴィジットは訪問着なので「歩くと揺れる」装飾が盛り込まれています

後が短いのはバッスルを着用するためでしょう
膨らんだお尻に短いテイルが、ちょこんと乗ります

また防寒のため、裏面にキルティングを施されたものが多いです

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ヴィクトリアン時代の淑女たちは、足を見せません
乗馬の際も、股を開いて乗ることをしません

横向きに腰掛けて乗馬=サイドサドル するのです

ヴィクトリアンの美意識を具現化したアイテムが、サイドサドルでした

横乗りしても足が見える心配はないのです

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振袖のような袖を注意深く観察すると、背中と繋がっています

メンズの「インバネスコート」のように、後身と袖が一体となった後姿をしています
不思議なかたちです

皆さん、この服、腕が上がると思いますか?

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れっきとした紳士服ですが当時の画を見ると、やっぱりアビ・ア・ラ・フランセーズは可愛いですよね

着用して動くと、裾のプリーツが歩く度に揺れて素敵なのです

(超反身体という特殊な構造でつくられている為に、プリーツが揺れます衣服標本家的最大の推しポイントです)

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1895年アメリカ 【ジゴスリーブ ブラウス】の仕様書を無料公開します

ロマン溢れるクラシカルな1着を、ぜひ皆さんの手でも形にしてください

また、型紙の販売は9/14(月)までとなります

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2025-02-04