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小林清親「今戸橋茶亭の月夜」は浅草の山谷堀の河口近くにかかる今戸橋を西側、つまり上流側から見たもの。橋の上の2人の人影は、隅田川の川面をキラキラと輝かせる月を眺めているのだろうか? 左に料亭の有明楼、右に竹屋が描かれている。現在の山谷堀は暗渠で、遊歩道になっている。#浮世絵散歩
このジャケ、北斎の「富嶽三十六景 遠江山中」と構図が似ている。片やギターのネックをすかして女の子を見れば、もう片方は材木をすかして富士を見ているのだ。
吉田博といえば「渓流」も凄い。これを初めて観たときは度肝を抜かれた。こんな迫力満点の水の表現を、木版画でやってしまうとは驚きだ。
井上安治「四日市」は、現在の日本橋ダイヤビルディングあたりを描いている。かつて日本橋川の南岸は四日市と呼ばれ、川沿いに三菱の七つ蔵が並んでいた。蔵の裏側が川。画中左側は郵便局と配達夫。その後、江戸橋が西にずれて架け直されたため、倉庫跡と橋の位置関係が替わってしまった。#浮世絵散歩
八王子の #東京富士美術館 で「永遠の日本美術の名宝」を観てきた。一部を除いて写真取り放題。まずは若冲の奇抜すぎる「象図」にぶっ飛んだ。極端な構図がいかにも若冲らしい。曾我蕭白の不気味な奇想も堪能。海北友雪の屏風絵、鈴木其一の襖絵の迫力に息を飲む。鏑木清方の美人画もあって嬉しい!
作画と彫りと刷りが分業体制の浮世絵と違って、近代版画は自作・自刻・自刷。絵の具も違う。浮世絵とは違った味わいが面白いのだ。小泉癸巳夫「築地・魚がし市場」。おじさんが引いていくマグロの頭が何ともユーモラスで笑いを誘う。
上記の絵のネタ元って、このあたりかな。 清親「海運橋」 北斎「富嶽三十六景 武州玉川」 清親「浅草橋雨中之景」
ポップカルチャーの悪用といえば、天野喜孝のこのイラスト。失笑してしまうが、この凛々しいサムライが安倍首相なんだとか。でも、コロナ危機が到来すると勇敢に立ち向かうわけでもない。今、自宅でノンキにくつろいでいる姿を見せつけられて、一体あのサムライは何だったのかと言いたくなる。
昨日、東京国立近代美術館で観た #北川民次「ランチェロの唄」(1931年)。武器を隠し持つ男たちが奏でる音楽に、虚ろな顔をした民衆が踊らされている。第2次世界大戦前の世相を風刺したとも言われているが、そのまま今の日本にもあてはまる。悪党たちの奏でる音楽から一刻も早く目を覚まさなければ。
小林清親「上野東照宮の夜」。清親は、一体なんでわざわざこんなドス黒い絵を描こうと思ったのか? 東京都美術館からの帰り道、上野の東照宮にて。#浮世絵散歩