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同じ場面から、市女笠ですが垂れ下がっているのはむしの垂衣ではなく、袿の襟を引き上げて頭から被り、衣被(きぬかつ)ぎをしています。壺折で端折っているのか、褄を取っているだけなのか解りにくい。もうひとつの画像は笠なしでこれも壺折+衣被ぎで、実は絵巻等ではこのパターンがかなり多いです。
市女笠とむしの垂衣(紐つき)のわかりやすい例なんだけど、透けてないので中の人が壺装束(壺折した袿)じゃないっぽいし、紅をさしてるけど、女性なのか、少年(兒)なのか。指貫袴ぽくも見えるし、僧侶と連れだっているようにも見えるし
美豆良で隠れるのに耳飾りもしっかりしてたのちょっと謎。
なお私はよく描かれる8の字(上部突起が有る)美豆良は少数例で、特に盛装埴輪では下垂型の長大美豆良が多くなっており、小型の8の字美豆良は少数派か、地位の低い人の髪型か、平時用だったという考えです。なので余計に不思議に思うのかも。
梅は一昨年くらいに描いたのを描き直したんですけど、花より枝が…一枝折ったサイズだとかなり直線的なので挿し方と花の配置がなかなか難しかった…。花は蘂をフアーッ!てするのが楽しかったです。この『一本一本が白金の弓のよう』なフアーッ!が梅らしさのひとつでもありますしね。
アイコンの挿頭花を梅に替えました。
色目は狩衣の表白裏蘇芳で梅のかさね。単衣は濃色。
【梅の花夢(いめ)に語らくみやびたる花と我(あ)れ思(も)ふ 酒に浮かべこそ】(万葉5/852/大伴旅人)