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木月サトさんのイラストまとめ


レイク・マレ 絵描きです。 結合双生児、奇形女子、イビツであれ、幸福であれ、暖かな幸せを。 邂逅を pixiv.net/users/2760072 ご依頼は固定ツイのリプから:skeb.jp/@sato_kizuki 掲載画像は生成AI不使用
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その足先さえ、まるで秘密を抱えているみたいで、見とれてしまう。
なにげない仕草に、どうしてこんなに心がざわめくんだろう。
君が無防備でいるたび、ふいに呼吸が苦しくなる。
ただ、そばにいたいだけなのに

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初めまして! ちょっと変わった女の子の幸せを追求する作家です。
・支援者さまに大人向けを。妖艶な差分がメインですっ! ぜひご支援くださいませ!
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朝の光が差しこむ白い部屋、彼女はベッドから足を下ろそうとしていた。
ぐしゃりとした寝癖まじりの髪に、鮮やかな紫がところどころ揺れている。
何も言わず、ただ足をこちらに向けて、柔らかなままに。
爪に塗られた紫も、どこか彼女らしくて、胸がつまる。
指先のあたたかさまで、届きそうだった。

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彼女は今日も片足で立っていた。
少しふらついてそれでもまっすぐだった。
風に揺れる髪に混じった色彩が、夕暮れの光をすこしだけはね返して、胸がきゅっとした。
強がりにも見えて、祈りのようにも見えて。
声をかけたくても、言葉が出なかった。
ただ、願っていた。どうかその心が折れないようにと

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リプにアンケート どっちがお好き?

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あいつ、今日もあの笑顔でポーズ決めてた。腕がないことなんて、まるで気にしてないみたいに、むしろ足で全部やってのける。その姿があまりに自然で、こっちのほうがドキッとするくらい。白シャツが水で張りついても、堂々としてて……たぶん、ああいうのを「強さ」って言うんだろうな。

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私、今この瞬間がいちばん好き。双子の背中にしがみついて、あったかさを感じてる。みんなで笑って、水はねて、ちょっとくらい転びそうでも平気。

ぬるいお湯と、笑い声と、友だちの肌のぬくもり。このまま時間が止まればいいのにな。

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「なんだよ。めずらしーか?」
あっけらかんと、彼女は言った。
右は白磁みたいに透きとおる肌。
左は焦げた琥珀みたいに深い色。

体はフツーで、でも左右で違う世界を生きてきたみたいな。
きれいだなんて言ったら、きっと鼻で笑われる。
でも目が離せなかった。

こんな存在、ほかにいない。

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かくれんぼ。

押入れの奥、湿った布団のにおいと、日だまりのぬるさ。
少女は足で、私の出入り口をふさぐ。
「ここ、私の場所なんですけど? なんでいるんですかぁ?」

狭くてやわらかい、子供の匂いが加わった、小さな秘密の国。

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