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特撮、アニメ、漫画、ラノベ、ゲームを浅く広く愛するメカオタ。格好いいロボットは正義だ。

今は忙しいから、創作は思い出した様にマイペースで。天安門事件

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ー〈ペルシュ サーバールーム〉ー

優奈「…マスターさんが、有理沙さんの為に開店したのが、〈ペルシュ〉…」

有理沙「あの時はテンパっていたし、私のしがらみに彼を巻き込みたくないと思った」

「そして…私は彼を見くびっていた。私が博士課程を修了するまでに、店を開ける訳が無いと」

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結弦「この店の開店には、私と私の妻もささやかだが助力していてね。ここの備品は私達のプレゼントなんだ」

望「そうだったんですか…家族仲が良いんですね」

結弦「信矢は手間の掛からない子だったが、大学卒業の時に喫茶店を開きたいと言ってきてね」

「…子の真剣な願いに、応えたくなったのさ」

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信矢「…こんなタイミングで来るとは思ってなかったよ。それで、ご注文は?」

結弦「では、カプチーノをお願いするよ」

信矢「畏まりました。少々お待ち下さい」

父親だろうと、注文をしたなら客の一人だ。気を引き締めて、カプチーノを淹れ始める。

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望「貴方は…?」

結弦「初めまして、狩谷 望くん。水凪 勇奈くん。私は伊烏 結弦。息子達の店を贔屓にしてくれて、ありがとう」

勇奈「伊烏 結弦…って事は、あんた…」

結弦「おっと、今はただの一市民なんだ。立場の事は気にしないで欲しい」

勇奈「…分かったよ。あたしも人の事は言えないし」

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信矢「…こうして、俺は有理沙にプロポーズした。そして、約束を果たす為に動き出した訳だ」

「大学を卒業してすぐに調理師専門学校に行って、バイトをして資金を貯めて、それでも足りなかったから、父さんに相談してなぁ」

???「ははっ、懐かしい話をしているな」

信矢「おっ、いらっしゃいませ」

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信矢「俺が勝手にお節介焼いてるだけだってのは、自覚してたからな」

「何より…そんな日々を送るうちに、あいつが心から唸る様な飯を作りたい…って目標が出来たんだ」

勇奈「その結果が、”ここ”?」

信矢「そう、この店だ。俺一人の夢と約束と我が儘でここまで大きくなった、俺達の”止まり木”さ」

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ー〈ペルシュ カフェコーナー〉ー

信矢「…色々、思い出しちまったな」

勇奈「有理沙博士とのあれこれ?優奈が興味津々みたいだけど」

望「勇奈…以心伝心だからって、盗み聞きは良くないだろ…」

勇奈「心の中に聞こえてくる声に耳栓なんか出来ないし、仕方ないだろ?」

「それで、その後は?」

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有理沙「…とまぁ、そんな感じの出会いだった。その時は、奇妙な物好きが来たもんだ…としか思ってなかったが」

優奈「何というか…マスターさんは昔からマスターさんだったんですね」

有理沙「君も信矢のお節介に助けられたんだっけ?」

優奈「はい。ここに来たばかりの時に、街を案内してくれて」

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包装を剥がし、乳白色の飴を口に含む。濃厚な甘さが口の中に広がる。

優奈「……」

有理沙「んむ?興味津々かね?」

「しかし、君にはちょっと早いかな?これは恋の味なんだ」

優奈「こ、恋…ですか…!?」

有理沙「そう、恋だ。私と信矢の今に繋がった恋。始まりは9年前。私が大学生の頃だった」

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ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉 サーバールームー

優奈「それで、要件は…?」

有理沙「ちょっと、ゼノ君専用デヴァイザーの調整を手伝って欲しくてね」

優奈「それなら、私より望くんの方が…」

有理沙「望くんには既にデータを提供してもらってる。今は、君の”普通”の感性が必要なんだ」

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