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H.R.ギーガー生誕祭「エイリアン」①
1979年夏の衝撃を忘れましょうか。横浜東宝の大画面に映された、今まで悪夢ですら見た事のない、醜悪な美意識に溢れた異形のビジュアル。一体どんな天才または狂人の仕業か。その翌年、私は書店で独語版ネクロノミコンに出会い、ギーガーという名を知りました。
「アイム・ユア・マン」鑑賞。理想の相手として設計されたアンドロイドと孤独な女性科学者の関係を通し、計算で図れない人の心の揺らぎやAIが人類にもたらす幸福の是非といった現代的なテーマを追求するドイツ製SF映画の秀作。詩的かつ哲学的、そしてロマンティシズムに溢れた愛の映画でもある。
リクエストにお応えして(されてねーし)、今夜は60~70年代に東京12Ch月土の帯で放送された「マンガのくに」になります。♬ラリホーラリホーラリルレロ♬ラムジーラムジーかわいこちゃん♪と無邪気に歌っていた私たちをこの非情な大人の世界が待っていました。その他NETの海外アニメ枠はまた後日に。
何を持ってジョン・カーペンターの代表作とするかは人によるでしょうが、私は「遊星からの物体X」で決まりです。疑心暗鬼に陥る隊員たちを捉えた迫真の演出は、ロブ・ボッティンの凄まじい特殊メイクパートに決して引けを取りません。「ゴジラ」初作同様、特撮とドラマが完全融合した稀有な傑作です。
ジュリアン・デュヴィヴィエの1932年版「にんじん」アマプラ再見。名作だとは思うがやはり「愛されない子供の可哀そうな物語」になってしまい、ルナールがスケッチ風に描いた子供のバカさ加減や残酷さは希薄になる。母親の描き方もかなりエキセントリックで、今観るとシャレにならないくらいキツい。
70年代、日テレ夕方のアニメ再放送枠を見ながら「これ終わったら塾行かないとなあ」と憂鬱だった関東地方出身の兄弟姉妹の皆さん、今日も一日お疲れ様でした。ちなみにこの枠は「がんばれ!ベアーズ」ドラマ版放送と共に姿を消したそうです。
次回は東京12Ch「マンガのくに」でお会いしましょう。
新年1作目として「SF巨大生物の島」アマプラで数十年ぶり再見。ハリーハウゼン特撮は勿論楽しいが(巨大蜂が巣を閉じてゆく場面!)、今観ると登場人物のサバイバル生活が丁寧に描かれている事にも感心する。ていうか巨大生物さえいなかったらパラダイスじゃん。女性がいるからそのうちモメるだろうけど。
「激闘!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」Netflix鑑賞。クレしん劇場版は28作目にしてまだこの秀作を放つか。しんちゃんの為街の為犠牲になる勇者たちに胸が熱くなり、ラストシーンに漂う一抹の寂しさに目が霞む。TVでよく見る顔がたくさん出てくる日本映画なんかよりこっち観た方がいいと思うゾ。
ボギー生誕祭「孤独の場所で」アマプラ鑑賞。「暗黒への転落」に続きニコラス・レイを起用、自身の会社で製作した異色ノワールの傑作。殺人容疑をかけられた主人公が実は性格破綻者という設定にボギーの意識の高さを見る。ヒロインのグロリア・グレアムも良い。愛の終焉を描いたラストの余韻たるや。