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昨日、永沢くんの家の火事を見物する感覚で『100日間生きたワニ』を観に行ったら、映画興行とは一体何なのか?とか何やらグチグチと考えるハメになりました。この映画を一連の騒動から切り離して語るのは不可能だ。ありとあらゆる人間の欲望が凝縮した今作は、不幸にも稀有な作品となった。語りたい。
断言するが『100日間生きたワニ』はクソ映画ではない。強欲なマーケティングの結果、100ワニは誰にも愛されなかったが、製作陣には愛されていたのが映画からは伝わる。ただ、この映画を観に行くのは私のような腐肉に群がる蟲みたいな輩が多数だと思われ、そんな連中が満足するデキではない。普通過ぎ。
マジでそこそこです。好きではないが貶す程じゃない。紙芝居と言われれば確かにそうだが、この絵柄でヌルヌル動いてもしょうがないので、これくらいで良い。一連の騒動へのアンサーみたいなキャラまでぶっ込んできて、負け戦の中でベストを尽くしたように感じる。ただ、公開規模は身の丈に合ってない。
『100日間生きたワニ』を劇場で観る。客は5人。
なんでもない日常がいつまでも続くと思っていたあの頃。残された人々のその後を描く…
近所で公開処刑がやってるらしいぞ!観に行こうぜ!夢と欲望の残骸をダークツーリズム気分で鑑賞しに行ったら、そこそこのモノが出てきて困惑しています。まあまあ。
孤島で続く過酷な労働と歪な人間関係。疲弊した肉体と精神を灯台の光が照らす。老人と青年との2人芝居は段々と狂気の色を帯びていく。ハッキリ言おう。割と眠くなる。だが、この映画に関しては、睡魔で朦朧とした頭で観るのがベストな鑑賞法ではないかと訴えたい。狂気の光は冴えた頭には眩しすぎる。
『ライトハウス』を劇場で観る。客は満員230人。
孤島での4週間の勤務に就く2人の灯台守り。海は荒れ、嵐が来る…
白黒怪奇映画。全てのカットが一枚絵として通用する偏執的な凝りようと、海の彼方から響いてくるように錯覚する音響効果は、劇場でこそ真価を発揮する。異界からの漂流物。素晴らしい。
『ゴジラVSコング』を劇場で観る。客は200人程。
怪獣の脅威に怯える人類。コングの封印が解かれ、ゴジラが目覚める…
超絶怪獣プロレス物。イキった奴は速攻でシメにいくゴジラ先輩とキレたらヤバいコング先輩の地球規模のタイマンバトル。一体どっちが強ぇぇんだい?で白飯を喰らいやがれ!面白い!
『おおかみこどもの雨と雪』を金ローで観る。
狼男との間に2人の子供をもうけた女。独りきりの子育てが始まる…
異種族子育て奮闘記。全てを投げ捨て、たった独りで子育てに励む母親の姿に心を打たれる。母ちゃん!家・仕事・教育と過酷な現実が押し寄せても母ちゃんは笑顔で大丈夫!泣くわ!面白い。
良い映画です。ただ、響きはしない。"君でも作れる低予算映画の本"を買って開いて1ページ目に目標制作予算2千万円と書いてあって白目を剥く感覚です。嫉妬と劣等感が邪魔をする。きっとポンポさんは何も持たない者には一瞥もくれないだろう。それは正しいのだが、寂しい。敗者の傷を舐めてはくれない。
TLを眺めてると『モータルコンバット』は今年No. 1メガヒット映画で間違いないんですけど、実際には上映初週の週末ランキングは11位なわけで、想像以上に世間との間には深い断絶がある。「フェイタリティ!」とTLで叫び散らす行為は、己はこの断然を渡す掛橋になる!という宣言ではないかと錯覚する。