赤は苺と誰が決めたか
君は笑って氷をくれる
偶然か
僕は苺が好きで
氷と決まっていた

夏服は着慣れていなくて
上手く平静を装えて
ほっとしながら後悔もしている
熱い
白砂を踏みしめたい心地
海を楽しめるのは
まだしばらく先
詩を口遊む余裕は
先々
氷山ほどの氷を食してから

「絵・深海

3 20

家にあるのは
古くからある
目がきょろきょろする
かき氷機

目の前にあるのは
新しいシンプルな
かき氷機

同じ手回しかき氷機でも
作る人によって
味が違うのかな

ふわふわ氷?
しゃりしゃり氷?

きみが
作ってくれたかき氷は
僕だけがわかる味が
するかもしれないね

(絵・深海) 

2 48

宇宙を超越した
水色の神話
食べる?
食べない?
答えは散らばり溶ける

絵・深海

2 10

  絵:深海様

次元を走り抜けてゆく僕

2 12

  絵:深海様

地球をまわし青に染まろう

2 15

 
絵:深海様

夏色を生む銀のプロペラ

1 13

絵・深海
早すぎた夏の光と
なごりの雪は
同じ結晶だ
季節が足取りを
くるわせる時
誰の瞳にも
はっきりとみえる
かなしみがある
そんな時
多くの涙が結晶になり
宇宙に凍えて
しょっぱい味をした
氷の惑星になる
食べてしまいましょうと
君は星を砕いて
シロップをかける
僕はしあわせだと思う

9 71

氷室藁からの人型に息
山頂見て溶ける性
刃の角度が君のかたち

絵 深海さま

  

2 29

(あなたが私をあいするように魔法をかけちゃえ)
「シャランラー!
 って、え? 
 ちがうの、私がアイスになるんじゃないのよ」

「食べる?」

「あら、ありがとう
 って、まさか
 私を削ってないよね?!」

絵・深海さん

3 13

鼻ツンと
頭キーンと胸キュンの夏

絵・深海  

3 9

【楽詩19ツイート企画 4/12(日)まで】
表紙イラストは、深海さんです✨
こちらの画像に合う七七句、川柳、または自由形式のツイートを募集します。
《要項》
①1ツイートに1作品
②ツイート内に「絵・深海
③この画像を添付してOK
④ひとり1作品

19 38

太陽ノ
沈みし
夕暮れ刻

世界が暗転
暗闇に包まレル

陽ノ反射により
月光ノヒカリ
指し示シ

星もヒカリ
輝き出ス

月夜の世界ニ
照らさレ

陰の光ハ
毒物ダガ

使い道ニ
寄ってハ
在らん存在

今宵モ
上手く
立ち回れる様

月詠様へ
御願い奉り保ウ

神楽
何処から着来
何処へ帰来ス

8 52

楽詩18号の予告ツイートです。まず表紙は田中パンダさんの描き下ろし鍋イラスト。ツイート企画でもお披露目したもので、表紙と裏表紙が続きになっています。

13 25

押し付けられて。

受け入れて。

「……探偵気取りですか?」

「僕は営業課のボーダーラインだからね。そういう、数字の機微には細かいんだ」

七つの大罪に塗れた事件の裏側

人類の中間に立つサラリーマンと、クラスの中心に座る委員長






1 2

【パンドラ乙姫】
思い上がりもあって
メンドくさくて
「別に〜」
美とは基準が何やら不穏で
鉄分不足も疑いたくなる
懺悔の苦さより
鍋に哲学は似合わんて
と言いつつその刃物?
隠し包丁は他の食材に
とても優しく
自分をも飾るんよ
蓋…蓋を取ってぇな
とても百年は待てない

絵・田中パンダ

2 37

味噌味?鳥だし?醤油味?
風味探しの人生
似合う酒も
酒無しでも
虹色の
語らいを
そっと添え
風味探しの人生

「絵・田中パンダ 

1 16

「美味しそう♪」きみにかかるとニフレルも海遊館もスーパーみたい 雨虎俊寛

絵・田中パンダ

2 9

はじめから甘くするのがポイントでキミにとろんとたまに春菊

絵・田中パンダ

2 19

牛鍋国の
田中さん
すき焼き国の
パンダ君は
手に手を取り合い
しゃぶしゃぶ国へ
駆け落ちする
「多少の
肉の違いはあっても
同じ材料の世界ですもの」
「僕たちきっと
幸せになれるね」
「ええ
ポン酢やゴマだれという
新しい日が待っているのよ」
「生卵にはおさらばさ!」
絵 田中パンダ

9 71

ねえ、ねえ
次の扉にはもっと不思議なものがあるのよ

う、うん

ほら、ほら
そこに行くとね…
それからは、ないしょね
だって
あなたと一緒に行かないと
それはわからないんだって
ね、だから、一緒に行こうね

うん、もちろんだよ
ここもいいけれど
次の扉も、きみと開こう

絵・田中パンダ 

2 35