多聞院英俊『松永父子が自刃し果てたのは十日夜の事だったが、十月初めから畿内の夜空には巨大な箒星が在った
 興福寺も厄除祈禱を行ったが、京雀達は彗星を“松永星”と呼び久秀滅亡の兆しと噂した

 弾正はこれを聞いて
“箒星は天文の理で煌めく”
と嘲笑ったそうだ

最後の最期まで、喰えぬ男よな』

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松永久秀『おお、儂の法要が営まれておるのか!有り難い話だ

…しかし、藤勝の小僧(筒井順慶)は生涯の仇敵だった儂を何故に弔ってくれたのだろうな』
多聞院英俊「死んでしまえば皆、佛じゃからの
 幾ら生前に梟雄であっても、死さば悪事も出来ぬ。恐ろしきは生者の業よ」 https://t.co/L4qY0g9IB6

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羽柴秀吉「山崎合戦が終わって二日後…。
お前どんだけ日和ったら気が澄むんだ、この、ハゲーッ!!!」
筒井順慶『ひぃぃスミマセン!!!
断腸の思いだけど茶碗“筒井筒”を差し上げます、勘弁して下さい!!』

多聞院英俊「…だから、優先順位がおかしいっつったんだ!!!」

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筒井順慶『明智の阿呆め負けたんか!
儂の読み通りだ!井戸が勝手に突っ走って入った山城槇島城を占領しろ

秀吉への挨拶?明日でええやろ
きっと褒めて貰えるやろなあ…』

多聞院英俊「えっ、優先順位…えっ」

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多聞院英俊『だーっ!?!
筒井順慶殿は不審、不審、何故に明智殿に出した援軍を引っ込めたのか!
昨日は明智殿に合力して河内を攻めると噂に上がれば今日は郡山城で切腹しただの、いや援軍の催促にきた藤田行政に腹を切らせただの奇々怪々だ!』

筒井順慶「儂にも判らんから困っとるのだ」

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多聞院英俊『葉柴藤吉(羽柴秀吉)が備中から凄まじい勢いで摂津国へ移動している。徳川家康殿に限っては、もう近江安土城に到着したらしい!
大和郡山では、筒井順慶殿が国中の与力達を集めて血判起請文を押させたらしい…』

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筒井順慶『え、明智んとこの藤田行政が来てて出陣しろって?
追い返せそんなモン!
え、与力の井戸が槇島城に入った?
あ、ごめん藤田さん呼び戻して…

何!尼崎に秀吉軍が到着?
よし、羽柴殿に使者を出せ

我が軍の方針?…籠城だ』

多聞院英俊「心苦しいなあ…。」

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本願寺顕如『この“悪人正機”の曲解は蓮如上人ほか歴代法主も諭してはいるが、乱世の悲しさか理解はされなんだ
一向一揆に限っては“造悪無碍”と言い、一度阿弥陀様を信仰すると決めたらどんな悪事を働いても極楽往生出来ると言い出した!
嘆かわしい事だ』

多聞院英俊「で、煽ったのは誰でしたっけ?」 https://t.co/NqagOECdhK

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松永久秀『“五三の桐”等、色々名誉ある御紋も得ては居るが…儂はこの“蔦紋”だな
種にもよるが蔦は強靭で繁殖力が逞しく、冬も青々としておる
この生命力に御家の繁栄を願掛けて家紋としたのであろう』

多聞院英俊「で…松永家は繁栄出来ましたか?」
松永久秀『よーしならば合戦だ』

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本願寺顕如『南無阿弥陀佛(意訳・助けて阿弥陀様!)て唱えたら大概の事が解決するうちとはえらい違いだ』
多聞院英俊「お前んとこは単純明快すぎるわ、そら一向宗ってDisられるわ」

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『松永弾正が昨日、十月十日に滅んで…それが十年前に東大寺大仏殿を焼いた日であり、弾正が仏を焼いて我が身も焼いた事は先に述べたが…実は、大仏殿が焼けた翌日奈良には雨が降り、そして今日も雨が降った。
 不思議な事だ』

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『十月九日、信貴山が燃えてた。
 目出度い目出度い!松永は永禄二年以来、大和の神社仏閣を焼いた。その報いじゃ!』

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『この頃、天空に巨大な箒星が現れました。世が乱れる兆しかと、朝廷では彗星調伏の加持祈祷等が行われておりました』

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https://t.co/lAcgdAFpQc
所沢なびで記事が掲載されました。
よろしくお願いいたします。
ゴールデンウィークは所沢へ!

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