ジェイン・ヨーレン『水晶の涙』(村上博基訳 ハヤカワ文庫FT)のレビュー再掲です。
人魚の少女メルーシナは、魚たちと遊んでいる最中に海面に飛び跳ねた姿を、たまたま人間の少女に見られてしまいます。人間に姿を見られてはならないという掟を破ったとして、

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『怪談えほん おめん』夢枕 獏 作、辻川 奈美 絵、東 雅夫 編
誰にでも苦手な人や好きになれない人はいる。けど、それを抑えて毎日を過ごしているのに、本書は〈いやなやつ、いるよね。なんでもできる、きれいなあのこ。きらいなあいつ。〉と、胸の奥にしまっている→

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イーディス・ネズビットの絵本作品では『国をすくった子どもたち』(リスベート・ツヴェルガー絵 猪熊葉子訳 太平社)もオススメです。竜が大量に「発生する」というナンセンスなファンタジー童話作品です。

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📘凍犬しらこ① 安原萌/青騎士コミック

「その姿はまるで閃光 足音は雷鳴の如く しかし人の体温で解けてしまうほどの繊細な獣の名は、凍犬」

①B5大判表紙に一目ぼれして購入🥰
氷がなければ生きられない凍犬と飼い主の青年は、安寧を求め北の大地を旅していく

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三津田信三「みみそぎ」

編集者が蔵の中で見つけた祖父のノートには果てしなく続く怪談が綴られていた。千一夜物語も真っ青の入れ子の連続。各所に散りばめられる作者の過去作との関係性(と宣伝??)。編集者を襲った戦慄の怪異。

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芦花公園の長篇『聖者の落角』(角川ホラー文庫)を読了。謎の男の力で異変を起こした子どもたちをめぐるホラー作品です。

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『シルバーチャイルド 1 ミロと6人の守り手』クリフ・マクニッシュ作、金原瑞人訳
主人公のミロはある日突然異常な食欲に襲われ、体の変化に戸惑う。やがて訳も分からぬまま、何かに導かれるように荒れ果てたゴミの街コールドハーバーへと向かい、そこで自分と似た→

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カミーユ・デアンジェリスの長篇『ボーンズ・アンド・オール』(川野靖子訳 ハヤカワ文庫NV)を読了。人食いの少女が、まだ見ぬ父親を探して旅に出ることになるというヤングアダルト・ホラー作品です。

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20年前 養護院の前に置き去られた瑞稀
の生家を見つける手がかりは 生母の殺人が記された手紙と 殺したはずの男が現れるという奇妙な日記

四弦桜さんのお勧めで小島正樹さん2冊め!
 
 

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さらに! 現在準備中の新作候補をご紹介。左は例によって地味~な作家さんの短編集。左は大人気(当社比)アンソロジーの第3弾。ある程度までは同時進行でいくつもりですが、まあ左が先かな。乞うご期待。#日本怪奇幻想読者クラブ

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矢野浩三郎 編『怪奇と幻想』全3巻
これはもちろん持っていますが、予備というか2セット目として購入しました(揃いでもあまり高くなかったので)。

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恭賀新年
いつもユニークな本、趣ある本たちを紹介してくださり、ありがとうございます。とても参考になります。

元日は、波津彬子先生の「幻妖能楽集」を読みふける至福の年明けでした。

たくさんの幸せが舞いこむ、実り多き1年になりますように。

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ピート・ハウトマンの長篇『きみのいた森で』(こだまともこ訳 評論社)のレビュー再掲です。
祖父と母と共に暮らしていた少年スチューイ。彼らが暮らす広い屋敷は、かって一代で財を成しながらも、後ろ暗い評判のあった曽祖父が建てたものでした。

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阿泉来堂『忌木のマジナイ』#読了
呪いの木の下に呪いたい人間と自分の写真を埋めて呪文を唱えると、双方の元に「崩れ顔の女」が現れ、その顔を見た者はおぞましさのあまり失明し発狂してしまう。小学校で流行する噂を同級生にけしかけられて実行してしまった悟。そして、→

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オーストラリアの作家、ジョーン・リンジー(1896-1984)の幻想的な長篇小説『ピクニック・アット・ハンギングロック』(井上里訳 創元推理文庫)のレビュー再掲です。少女たちの失踪事件を描いた、つかみどころのない不思議な作品です。

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ミロラド・パヴィチ『ハザール事典 夢の狩人たちの物語』(工藤幸雄訳 創元ライブラリ)のレビュー再掲です。かって存在した「ハザール王国」についての事典という形式をとった、破天荒な形式の小説です。

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ミロラド・パヴィチ『風の裏側』(青木純子訳 東京創元社)のレビュー再掲です。まず驚かされるのは、その造本。中央の水色のページを境にして、それぞれ別の物語が、前後で逆に印刷されています。つまり、表と裏、どちらから読みはじめてもよいのです。

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ぽんとごたんだ『ギャルとクトゥルフ』第3巻
邪神クトゥルフと新人アイドルの名状しがたい日々もついに完結です。

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ウィル・ワイルズの長篇『フローリングのお手入れ法』(赤尾秀子訳 東京創元社)を読了。完璧主義者の友人から部屋の留守を預かった男の、奇妙な体験を描く作品です。

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エマ・ストーネクス「光を灯す男たち」
1972年末、英国最南端の灯台から3人の男が失踪。20年後、1人の作家が真相を求め男たちの妻に取材する。
アイリーン・モア灯台事件を元にした文芸ミステリ。幻想的で不穏さも凄まじいが、幻想かミステリか振り切って欲しかった。

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