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「少しずつ彼の食べる量が減ってきた」
「つらそうな彼自身も周囲の目も気している」
「食べ飽きたんだと思い、声を掛けたんだ」
「網野くん…無理して来なくていいから」
…それって…
「当時僕も若くて、言葉選びは良く無かった」
「彼の表情の意味も理解出来ていなかった」
#らいおっさんジム
「"友人"…と呼べる間柄に…なった気がして、嬉しくて」
「売り上げよりも、彼の為にベーグルを用意して食べさせたい」
「彼の喜ぶ顔をもっと見たい」
「そう思うようになったんだ」
『わぁ…!素敵な話ですね!』
「……でも…」
…え?
#らいおっさんジム
「数カ月経ち、拠点を構えようという話になった」
『拠点?もしかして…?!』
「君たちが通ってる店が第一号の本店だ」
『網野さんのおかげでそこまで発展を…?』
「詳細は割愛するね」
『でも…彼は毎日通ったんですね…』
「…そうだね。いつしか、客とバイトという関係から…」
#らいおっさんジム
「ベーグルを大食いするおじさんはオフィス街で有名になっていったよ」
「見に来る目的の客、リピーター、日に日に増えてきてね」
「そして売り上げが毎日更新していくんだ。彼はただ好きに食べているだけなのに」
影響力すごい…
#らいおっさんジム
辰年なのでせっかくだから再掲載…と思ったけど、竜タイプのイラストは全然少なかった!
今年は挑戦していきたいな
この絵は確かコロシアムの支配人で最強の戦士というお題だった企画もの
「彼の専用席を作って」
「彼の来やすい場所、特にオフィス街を回るようにした」
「その代わりに、SNSで”ベーグルおじさん”という名物客扱いで宣伝に起用したんだ」
『…えぇ?!』
#らいおっさんジム
「これはもしやと思って、次の日も同じ場所で営業をしてみたら」
「よかった~!今日もここで営業してる!」
「案の定彼は来てくれたんだ」
「もちろんその日も売り上げは好調に!」
「僕も商品棚が空っぽになるのが面白くなっちゃって、
彼に提案をしてみたんだ」
#らいおっさんジム