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Jim Thompson, Sam Peckinpah, Steve McQueen...

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ジャン・ルノワール監督作、素晴らしき放浪者 (1932)を見る。身投げした浮浪者を家に招き入れたことから書店主の中流生活に奇妙なひびが入る。浮浪者の奇矯な行動が終盤に至って普通の市民生活の価値観をひっくり返す構成が素晴らしい。文明が投げ捨てた“野良犬の自由”にハッとさせられる詩的な映画。

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ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト監督作、淪落の女の日記 (1929)を見る。望まぬ関係で子供を産み、女子矯正院に送られた主人公の魂の遍歴。サディスティックな矯正院の実態や刹那的な日々を送る人々の様子など、“パンドラの箱”と同様に厳しい視線が特徴。扇情的な表向きだが、立派な社会派ドラマ。

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ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト監督作、パンドラの箱 (1929)を再見する。純粋だが道徳観の欠如した女性を待ち受ける過酷な運命。その虜になった男も女も全員に不幸が訪れるという、非悪女としてのファムファタールの造形が素晴らしい。初公開当時の酷評も後年の再評価も共に頷ける早すぎた作品。

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グレアム・グリーン著「恐怖省」をPBで読む。英国内に潜伏する“恐怖省”と呼ばれるナチの諜報グループと対峙することになった男の苦難。骨子は“巻き込まれ型サスペンス”だが、妻を安楽死させたトラウマや爆弾による記憶喪失など、主人公を巡る不安定さが迷宮を呼ぶ、いかにもGグリーンな個性が楽しい。

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マリオ・バーヴァ監督作、モデル連続殺人! (1964)を再見する。高級婦人服の工房を舞台に謎の殺人鬼が美女達を毒牙にかける。先行作“サイコ”や“血を吸うカメラ”の影響は明らかだが、その卓越した色彩と構図の美学がジャーロ映画を確立、以後自身が剽窃されまくる結果に。底知れぬ才気を堪能できる一本。

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マリオ・バーヴァ監督作、バイキングの復讐 (1961)を見る。生き別れたバイキングの兄弟が英国側とバイキング側に別れて闘うことに。カーク・ダグラス作品からの“いただき”はともかく、予算以上に豪華な映像に仕上げるバーヴァの魔法は本作でも健在。鮮やかな色彩と端正な構図で絵空事を見事に具現化。

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ジェラルド・トーマス監督作、00H/その時一発 (1964)を見る。軍研究所から盗まれた化学式を追って4人のへっぽこ情報部員が出動する。007パロディの記念すべき第一号で、実は英国で30本以上続いた喜劇Carry Onシリーズの一本。子供の頃から気になっていた本作、結構笑えるアホな珍品でした。(褒め言葉)

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ユージン・ローリー&ダグラス・ヒコックス監督作、大海獣ビヒモス (1959)を見る。放射能を帯びた海獣が英国沿岸に出現、テムズ川を遡りロンドンを襲う。御大ウィリス・オブライエン最後の作品ということで、厳しい予算の中で水陸両用の大暴れを演出。サーチライトに浮かぶ海獣の姿など特に味わい深い。

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ジョン・スタージェス監督作、サタンバグ (1965)を見る。砂漠の研究所から最凶の細菌兵器が紛失、謎の脅迫者がLAを標的にしたテロを予告する。脚本の粗が目立つ残念な作品だが、雑すぎる細菌の扱いなど妙な緊張感が楽しめる。突き放したようなシネスコ画面で目を奪うのは名匠ロバート・サーティーズ。

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