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そろそろお眠なので、夢のお話です。画像は喜多川歌麿「丁稚の夢」です。ハードワークでうっかり居眠りしてしまった丁稚どんの鼻に、お嬢様さまらしき人物が落書きしています。それを見て笑っているのは女将さんでしょうか。丁稚が見ているのは傘をさした猫の夢。多分何かのダジャレでしょう。
フランツ・カフカによる「変身」。不条理文学として有名ですね。ある青年が目覚めると虫になっていたというこの物語を本にする際、カフカは「変身した虫の姿を描かないでほしい」と要望しました。この要望は基本守られており、近年出版されたArianna Vairo の本でも敢えて虫の姿は描かれていません。
つまみの渡り蟹をわっしと掴み、胸もあらわにギヤマンで酒を流し込む姿。この豪快な娘さんを描いたのは喜多川歌麿です。タイトルは「教訓親の目鑑 ・ばくれん」。ばくれんとは「あばずれ女」の意味で、こういう娘に育てるなという教訓絵ですね。でもこの白い腕と表情、ばくれんでも大変魅力的です。
神と共産主義は非常に仲が悪いです。しかし中国でも盛んにキリスト教の布教が行われた時代がありました。1920年代から40年代がそれにあたり、都市部の街角には画像のような布教ポスターが沢山貼られていたそうです。タイトルは「北京の聖なる集い(左)」と「キリストの誕生」となっています。
1876年、仏のランプシェード紙形「Procession nocturne à Yédo」です。江戸の大名行列をイメージしています。切り取ってランプに乗せれば、江戸の光景がお部屋に広がり夢一杯❤という仕組み。しかし海老に載った槍持?がいたり、象がいたり、大名駕籠にはお魚が描いてあったりと内容は無茶苦茶です。
飲酒による運転で山口君が逮捕だとか。一生懸命農作業に励む姿が好きだったのですが、お酒に逃げてしまったんでしょうね。残念です。画像は1980年代、ソビエトの反飲酒ポスター。両方とも過度の飲酒が家族の絆を壊す様子を解りやすく表現してます。特に左側の画像は今回の山口君と重なる気がします。
明治時代、日本人の衛生知識と栄養状態はまだまだ西欧に劣っておりました。この「衛生幼稚教育画話」(小林清親)は子育ての観点から衛生・栄養知識を学ぶもの。画像はミルクを推奨した絵です。痩せた子もミルクを飲んだらこんなに太るよと言ってますが、いくらなんでも最初の絵は痩せ過ぎでしょう。
母子の触れ合いほど尊い情景は世の中にそうありません。それを好んで描いたのがメアリー・カサット(米・1926没)です。裕福な家庭に生まれた彼女はパリに行きドガに傾倒。しかし仲違いしてドガから遠ざかります。このような絵を描いた彼女ではあるのですが、実は生涯独身で子供も居ませんでした。
夏が終わります。夜が長くなり月を見上げる機会も増えたのではないでしょうか。庄田耕峯(大正13没)はそんな月にこだわった版画家。作品の多くが月を題材としており、その柔らかな光を繊細な青色で見事に表現しています。水面に映る淡い月光、たそがれ時に現れる控えめな月の姿、皆素晴らしいです。
ルネ・ブシェはプラハ生まれのファッションイラトレーター。1938年からフランスを本拠地として、あのファッション雑誌の最高峰「VOGUE」で筆を振るいます。二次大戦のドイツ軍侵攻を避け米国に渡った後も「VOGUE」での仕事を継続。世のセレブ女子たちを痺れさせました。和服も描いているようですね。