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斧に関する伝承
・斧をまたぐとアンラッキー
・意味もなく家のなかに持ち込むとアンラッキー
・斧で怪我をした場合、当の斧を洋服箪笥の中に吊るしておくと怪我の治りが早い
・お産の際に妊婦の寝台の下に置くとラッキー
箪笥の件は「武器軟膏」と同じ発想のようです。
「例のおまじない」。暖炉あるいは焚火の近くに男の名名前を刻んだナッツ類を置き
「わたしが好きならはじけてとんで
嫌いだったそのまま死んで」
と唱えます。ぴくりともしないナッツは火中に蹴りとばすのです。複数並べて最初にはじけた男が本命といった占い方もあります。ぴくりとも(以下略)
ナーサリーマジック。ララバイやクレイドルソングの類が悪しきを祓うもの、上位者に守護を願うものが多いなか、威嚇系とおぼしきものも散見されるのであります。「早く寝ないとブギーマンに引き渡す」。あるいは謎の存在を呼び込む歌など、よく考えると怖い系もあって、面白うございます。
ナーサリーマジック。獣化と変容。ウサギの毛皮で赤子のおくるみを作る話がマザーグースにありますが、絵にすると結構こわいのです。無数のウサギの霊に囲まれる図などなかなかのホラー。「ごっこ」の深淵は底なしであります。
暦。7月23日は ブルマ記念日 。1851年のこの日、マサチューセッツで催された舞踏会でアメリア・ブルーマーが新しいドレススタイルを披露。スカート丈を短くして下にトラウザーを履くことで裾汚れを気にせず行動できるこの服装は発案者の名を取ってブルーマーと称されることになりましたがーー
暦。伝説は語り継がれるうちに設定が細かくなっていきます。ジェイムズ・グレイスの『青柳』(1910)にある七夕伝説の織女は身なりにかまわずひたすら作業に没頭する娘。髪の毛ぼさぼさで地味な服を着て、いつも締め切りに追われているのですーー
ナーサリーマジック。やれペストだ生贄だといろいろ怖い解釈がある輪踊り Ring Ring a Roses 。メイポールの小規模版という見解もあるようです。輪舞で発散されるエネルギーがどこに向かうにせよ、いい運動にはちがいありません。スピードアップするとほとんどバーピー。絵はマーガレット・タラント。
雑。犬猫の擬人化像を探していて遭遇。「混浴」と題される1905年頃の絵葉書。もしかしたらいかがわしいアイテムなのかもしれません。100年過ぎれば時効でございます。オカルトとはあまり関係ありませんが、当時の若者たちの大胆な海水浴風景ということで。猫たちの表情がちょっと怖いです。
ゴブルが挿絵をつけているハリファックス童話集(1913)では「周囲が光に包まれ、歓喜の声がわきあがる」のであります。こちらのベルは王子様を見ても(あんただれ)とそっけなく、ただただ野獣をさがすのです。この展開のほうが素敵です。
6月23日夜=聖ヨハネ前夜の伝承
・海に沈んだ鐘が浮かびあがり、ひなたぼっこをしてから沈む
・今宵に収穫するハーブは効力倍増
・頭に石を乗せて焚火を飛び越え、石が落ちなかったらラッキー
・今宵、ブルターニュ地方では幽霊が大量出現して家屋を占拠するが誰も気づかない
変なのをピックアップ。