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この際ですからマザー・グースの画像をまとめておきましょう。絵はヴォランド版からフレデリック・リチャードソン。変化の杖のデザインが面白うございます。
ナーサリーマジック。子供の頃に発見した「快適な読書空間」。時間を忘れて物語に没頭できる魔法の場所。そこから出ると大人になるのであります。悲しいような嬉しいような。絵はウィルビーク・ルメール。
暦の雑。エピファニーの次の月曜日、今年でいえば1月7日が「プラウ・マンデイ」。いわゆる仕事始め。悪霊の類も休暇を終えて仕事を開始するため、魔法の効きがよくなります。田舎では魔女や悪魔、道化に扮した村人がプラウ(牛鋤)を使って脅迫的募金をする日だったとか。絵は古英国図鑑から。
12月26日はボクシング・デイ。みんなで殴り合う日です。一応言いました。
使用人や付き合いのある業者にささやかなプレゼントの箱を渡す日なのでこの名があります。また英国で「パントマイム」と称する妖精劇が開幕する日なので、祖父母が孫たちを連れにきています。絵は恒例のダンピー本から。
水甕に乗ってやってくる一月の図。斧と薪を抱え、凍える指先に息を吹きかける着ぶくれた老人であります。スペンサーによる由緒正しい描写とはいえ、人気のキャラになるとは思えません。概念に姿を与えて視覚化するにしても、好みというものは大事でありましょう。図は19世紀の農業読本から。
雑。冬の擬人化はともかく、冬山の擬人化となると危険度は一気にアップ。アンデルセンが描く「氷姫」はこれと目をつけた人間を必ず手に入れる畏怖すべき存在。しかも執念深く、時間をかけることもいとわないハントレスなり。絵はストラトン。
アリンガムの代表作は詩画集『妖精たち』(1883)でしょうが、挿画担当のガートルード・トムソンが描く妖精たちはけしからんほどナイスバディー。グレコローマンのニンフの趣であります。詩のほうは物悲しく、取り換えっ子が村に戻っても友達は一人もおらず、といった話が淡々と語られます。
「三艘の舟」は魅力的なテーマなので多くの画家が描いています。ここは華麗なるウィルビーク・ルメールから。婚礼のお祝いにやってくる美少女たちは三女神の象徴なのでしょう。ありがたやと拝む以外になにがありましょうか。
雑。ナナカマドは強力な退魔効果でよく知られる植物。キリストの十字架の材木との伝承があるためと思われます。ともあれナナカマドの棍棒で殴ると悪魔も逃げるのであります。人間も逃げると思われます。
雑。「ウィッティントンと猫」はロンドン関連伝承の筆頭。身寄りのない少年がネコをきっかけに幸運を得て最終的にロンドン市長にまで出世する物語。クリスマス劇では魔女から妖精まで登場するファンタジーになりました。英国政府がネコを「ネズミ捕り主任」として正式雇用する遠因とのこと。