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五月雨きょうすけ『ホムンクルスはROMらない』を読み始めました。web連載版も読んでいたのですが、粗いところ拙いところはあるにしても、設定の奇抜さが「小説」という媒体を十全に活かすしくみとつながっていて、テーマも明快で力強く、真摯で好感が持てたので書籍版も購入したのです。
藤原啓治さん亡くなったのか……いろんなアニメや吹き替えでお声を耳にしていたが、個人的には大傑作『天保異聞妖奇士』の主人公・竜導往壓[りゅうどう・ゆきあつ]が心に残る。「職なし、家族なし、未来なしのがけっぷち四十男」がワンスアゲインを目指す妖怪伝奇ロマンだったんよ。
黒田硫黄作品はだいたいこんな感じで、特に『茄子』以降は、主人公は絶対的な存在ではなく、動き続ける状況に翻弄されながら、その中でどうにかこうにか息継ぎだけはしていこうとする。第二次大戦期のドイツを舞台にした『あたらしい朝』や、わびしいSF『アップルシードα』なんかがこの雰囲気。
四十年前の今日、うさぎ小天狗がこの世に爆誕いたしました。それから四十年、みなさまにご愛顧いただき、誠にありがとうございます。今後ものんびりゆっくり生きていきますので、なにとぞ生暖かくお見守りくださるよう、よろしくお願い申し上げます。
つまり、誕生日です。祝ってくだされ。
キム・ニューマン『モリアーティ秘録』下巻に収録の「六つの呪い」、やっぱり出てきたビアンカ・カスタフィオーレ夫人!『ドラキュラ戦記』の時も(はっきり名前を呼ばれこそしなかったが)タンタンが出ていたし、キムニュー先生はエルジェが好きだな。
キム・ニューマン『モリアーティ秘録』上巻を読み終わり下巻に入ったが、まさか小池一夫/上村一夫『修羅雪姫』の鹿島雪にまで言及されるとは!キムニュー先生、まじで現代英国の山田風太郎を目指してんじゃねえか?
ただ美しいだけでなく、現実と幻想を繋ぐ確かな「リアリティ(説得力)」を持つその画力。上村一夫ってすげーなって改めて思う。『修羅雪姫』『悪魔のようなあいつ』が有名だが、『狂人関係』とかたまんねーよ。