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「こんなもん使うくらいなら、こっちで殺すって。なぁ!」
年季の入った愛銃を見せびらかす。当然、弁には熱が入り、背後に迫る人影には気付いていない。
「ほう…?じゃあ、もっと大事な仕事をしてもらおうか」
「へ?」
「あ」
迫っていたのはトーマス。彼が手にしたドライバーを押し付けられ…
「正面突破という事か?」
「えぇ。敵も増援のつもりか傭兵と思しきガバナーを引き入れていますが正面以外となると港湾エリアから回らざるを得ません」
ブリングの返答にルーカスは溜め息をついた。あまりにも義父、シュピネン・ズィルバは自分を信用し過ぎではないのか。
水を受け取るヘルトはそのままベンチ席に腰掛けた。その隣に少女も座る。
「君、ちょっと近い…近くない?」
「…ここしか空いてないので。それより、飲まないんですか」
彼女の視線はヘルトの手にしたパウチに注がれている。
「後で飲もうかな!」
ヘルトは誤魔化した。ヴォイドの姿を見せたくない
おろおろしているヘルトは背後にいる誰かとぶつかった。
「あ、ごめんね…ファッ!?」
彼がぶつかったのは先程、【ルドラ】の体内から救い出した少女だった。
「も、もう動ける!?」
「…はい。先程はありがとうございました。助けていただいて」
「俺は何もしてないゾ…」
「おかのした」
ヘルトはパウチ入りの水を他のメンバーにも配っている。
「水しかなかったけど良いかな?」
彼の底なしとも言える体力はやはり、彼がヴォイドなのだという事を実感するルーカスであった。
「これ、皆大丈夫かゾ…?」
ヘルトはパウチを配りながら、他のメンバーの心配をしている。
22.
ハルカのヴォイドタッチはイレギュラーの産物。今後も予測不可能な変化が起こりうる。
セイモンがドライバーを勝手にいじってもキルプロセスも起こらなかった。
21.
↑の続きになるけれどヴォイドレッド・インパルスを乗機として乗りこなすヴォイドがいるらしい…。
あの【錆の王】と縄張り争いを繰り広げた際は神話の一場面のような戦闘が行われたそうだ。
19.
ヘルトは救助隊によらず、単独でヴォイドと戦ってきた稀有な存在である。これまで数年間戦い、生き残ってきたことからもその実力の高さが伺える。
弱いヴォイドであれば複数体を一人で相手どるなんてことも出来る。