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空中で追い縋ろうとするハルカに対してセイレーンは刃の如く硬化した翼による斬撃を繰り出した。
一度受け止め、更に返す刀で横薙ぎに払う。しかし、鋭利な爪がその一撃をいなしていた。
「空中では…、力の掛け方が難しい…!!」
ハ型に食らいつき、噛み砕きながら、ニアディープもショルメを追ってきていた。
「なんでコイツがいる!」
チャールズの不満にショルメは涼しげに答えた。
「礼拝堂の中にいた。仕方ないだろう」
「あぁ、そう言うんだろうな」
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#虚無の叫び本編SS
ラビィを見る。周囲を確認しているのか、注意の方向を幅広く取っている。そんな様子だ。
そして、歌声は徐々に近付いてくる。美しいソプラノの声。ハルカがその存在を知覚した時にはその声の主は灰色の空から舞い降りていた。
「ラットキングは前兆…彼女が降りてくるとは…!」
「何だトーマスさんよぉ?逃げちまったのかぁ?」
【ルドラ】は横目で【アグニ】の撤退を見るなり嘲った。
「両手失ったくらいで凹むなよぉ…、俺なんか真っ二つなんて日常茶飯事だぜ?」
ブリングに迫ると「風天」で打ち据える。
「うがッ!コイツ…!」
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ショルメは屈み、足元を確認する。すると濡れている部分は続き、床面の一部が浸水の影響か水溜りが出来ている事が確認出来た。
「妙だ…ここにだけ…」
ショルメは水溜りの水面を覗き込む。
そこには同様に水溜りの向こうから覗き込むようにしている異形の姿が浮かんでいた。
「何…!?」
その身体の頑健さからか一見、損傷は無いように見えるものの、炎によるダメージは通るようで自身の再生能力をフルに使用しているのがボディの各所から伺える。
動きを止めたスヒターに総攻撃の構えの参加者達。
突然スヒターは何やら奇怪な不協和音を上げ始めた。耳を塞ぎたくなる不快な声音である。
「ルークー!私よ〜!」
トーマスの後ろでヘレナが手を振っている。「もう付き合ってられるか」と言わんばかりにルーカスは構えた。
「お前達はここで終わりにする…ヴォイドアップ…!!」
「「ヴォイドアップ!」」
同時にブリングとVTも変身。臨戦態勢に。
「すぐに暴れて…、デミアン。よしなさいよ」
ヘレナが齧られたガバナーの取り落としたドライバーを拾い上げる。
「そうだ姉ちゃんよぉ…、あの男はやめておけよ。もう無理だぜ?」
「だまらっしゃい。ルークだってちゃんと話せばわかるはずよ」
「わかるはずねぇだろうよ」
「なんですって!?」
「これだ…」
ホロシートに印刷された写真にはピースサインを決める少年の姿が。
「かわいい〜」
ミセリコルデも男の背後から覗き込んでいる。
「金髪碧眼…お人形のように可愛らしい子ですね」
「息子はアルフレッドという…。私はモート。モート・ダッヒルだ。息子を探してくれ…頼む」
バルクキャリーはゆっくりと速度を落とした。車体前方には人影。
「敵か…」
「いや、生存者じゃあないのかい?」
ショルメは参加者に先だって降りると周囲を警戒しつつもその人物に近づく。
「我々は救助隊です。マーカーの反応は貴方からと見てよろしいですか?」
「あぁ…」
痩躯の初老男性だ。