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ノンマルトの末裔@読書さんのイラストまとめ


遠いところへ行ってしまった息子に代わって。

読んだ本の印象に残った一節でも記してみようかと。
感想を書くのがとても下手なのです。
#読書 #読書好きな人と繋がりたい #読書好きと繋がりたい

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出た、千佳の「ふつう」狩り。
「先生のふつうとうちらのふつうはちがうし、うちらのふつうだって一人一人ちょっとずつちがってて、まったく同じでぴったり重なる”ふつう”なんてどこにもない。そういうことを、うちらはこのZINEで表現したつもりなんだけど」

流れる星をつかまえに/吉川トリコ

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終電車からホームに吐き出される人の群れを見下ろしながら思う。みんな疲れた顔をしていた。時代なんて関係ない。もともとこの世界に確かなものなんて何もないし、どんな仕事も保障はない。だったら、面白い方を、私が楽しくなる方を、信じた方が断然豊かじゃないの.

ついでにジェントルメン/柚木麻子

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「……私たち、研究者はその長い長い鎖をつなぐ、小さな鎖の一つでいいではないですか。自分の名前を残そうとか、自分の研究で 世間や学会をあっと言わせてやろうなんて考えなくていいのです。ただ、それを後世に残す小さな輪で」
「輪、ですか」

「古本食堂」原田ひ香

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本来なら、大人は、甘えることなく自分の面倒を見なくてはならないということくらい、とうにわかっていた。それが正しいかたちだと、言われずとも知っていた。だが、愛されなかった人間、傷ついた人間のそばにいたかった。背負って、ともに地獄を抜け出したかった。

「くるまの娘」宇佐見りん

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生命は飴みたいなものかもしれないと思った。途中で噛んでしまいたくなる、でも噛んでしまったらつまらない。口のなかで穴のあいたパインアメがどんどん細くなっていって、鎖が切れるようにぽきっと折れる。それがあたしの終わりだとしても、それを味わえばいいのではないか.

まっとうな人生/絲山秋子

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ある年齢を過ぎれば、わたしたちは秘密と恥と悲しみと老いと癒えない傷をかかえて、この世を歩きまわるようになる。その苦しみで、心はさらに痛み、いびつになる。それでもどうにか、わたしたちは歩きつづけていく。

「女たちのニューヨーク」エリザベス・ギルバート

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彼はまっすぐ前を見て待つ。ハンドルに添える手は、きっちりと十時と二時の位置。だが心の中では、またローナにメールを書いている。
"おれが間違えたのは、ただ一つ、完璧を期そうとしたことだ"

「この道の先に、いつもの赤毛」アン・タイラー

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お母さんは何もわかっていない。あれ以上言葉を発したら、泣きそうだったからだ。きっと 壮太も同じなのだと思う。もう一言、言葉を口にしたら、あと少しでも一緒にいたら、さよならができなくなりそうだった。

「夏の体温」瀬尾まいこ

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彼が何のためにそうしたかとは無関係に、彼がしたことは略奪です。暴力です。彼は私の皮を剥いだ。無理矢理に。その皮はいまだ再生されていません。皮を剥がされた体と心は未だに血を流しています。ヒリヒリと痛いです。

「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」井上荒野

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世界は優しくなんかないし、正しい者が勝つなんて都合のいい法則はない。それを知りながら、作者たちは書き続けているんだ。
優しい世界を。
正しい者が勝つ世界を。
「こんな現実なんて間違っている」「世界はこうであるべきなんだ」と声を上げ続けているんだ。

「君の知らない方程式」山本弘

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