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ここは別に普通の横顔でもいいんですよ。でも、棒立ちした状態から上半身と首だけを捻って奥を覗う「前傾姿勢」になってるので、カメラの位置からはさくらの頭が俯瞰的な見え方をするわけです。
それをこの簡素で難しいデザインでサラっと表現してるんですよ。これは地味にとんでもないカットです。
このカットも地味ウマ。耳を下に下げることで微妙に煽りにしている。この当時この手の少女漫画絵でこの微妙な角度付けは相当高度ですよ。
今の作品(画像はヤマノススメ)と比べても頭の大きさ、目の大きさ、角度の付け方の違いがほとんどない。ここからもさくらの絵が現在の絵に繋がってることがわかる
大きな画像の段階で「アレ?服が違うゾ」と気づいた方は鋭い。右は第一話のカットを流用した桜井邦彦さんの回の絵です。
目をよぉ~~く見ると桜井さんの絵だなとわかります。わからない方は四六時中桜井さんの回の絵と睨めっこしましょう。
次は「いただきます」カット。指が反った表現がかわいいですね。こういう細かいところで総体的な印象が変わってくるんです。
旧作は襟足が結構長いです。クリアカード編は原作準拠ではあるけどちょっと短すぎるんだよなぁ。
お次はこの「おねむのさくら」
高橋さんの説明で「表情がうまい」とありましたが漫画家やアニメーターさんの中でも実は表情が上手い人とそうでない人がいます。
漫画アニメは元々記号的な表現で出来た顔なので、ちょっとでも崩すと別人に見えたりしてしまう。髪を隠すと見分けがつかないとか。
堀口さんの影響を強く受けていて、キャラ自体もさくらのオマージュなのは「ゆるゆり」のあかり。これはもう明確にアニメ版さくらのフォロワー的絵だといえます。目のハイライトの描き方も似ている。
さくらの立体的で、眉毛やハイライトを装飾過多にしないスッキリした絵のラインは京都アニメーションの堀口悠紀子さんに受け継がれたと思っています。
堀口さんの「けいおん!」が当時業界に与えた影響はとても大きく、京アニは今でも大筋で堀口絵を継承していっています。