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それまでの緊張と「胸が更に大きくなったの」という発言のインパクトにやられ、春斗の思考は一瞬どこかに飛んでいった。そして、その一瞬の思考の空白の間に「いま思ってることがそのまま」口をついて出ることになった。
すなわち、「現在の雪華の大きさ=バストサイズはいくつなのか?」という疑問
冬の冷たい空気の中、匂いたつ極上の雌フェロモン。大量の汗によって透けてしまっている肌色とブラジャーのシルエット。それだけでもごくりと唾を飲み込むほどなのだが、その時、雪華が発した一言がとどめであった。
「ただでさえまた胸大きくなったのに、これ以上体重増えたら重くなっちゃうから…」
ここまで走っていた為に蒸れたのだろう……
雪華が無造作にジャージのジッパーを下すと、汗で肌に張り付いた胸元が露わになった。
そのままどうしてここにいたのかを説明する春斗、一方の雪華は「最近、試験勉強が忙しくて運動不足で太った」らしくその為に朝のジョギングしていたとの事。春斗は「太ってる」というよりはむしろ「素晴らしいスタイル」だとは思ったが、まぁ、雪華は理想が高いのだろうと何となく思っていると…
彼女はご存じ高嶺雪華、春斗の幼馴染であり、いまとなっては気軽に触れることもできない高嶺の花……彼にとっての「女神様」である。
肩で息をしながら春斗に親し気に朝の挨拶をかわしてくれる彼女とは対照的に、「女神様」を前にした春斗の緊張は一気に高まった。
彼の向かいから、たわわなモノを弾ませながら一人の女の子がやってきた。
反射的に脳に浮かぶのは「でかっ!!」という言葉。理性では「失礼」だとわかっていても、本能がついついその姿を追いかけてしまう。揺れる、豊満な胸…!!
そんな彼に向こうも気がついたのだろう。女の子が話かけてきた。
まだひとけも少ない道路。いつもとはほんの少し違う街の景色に少しわくわくするのも束の間……12月も末ということで、さすがに肌寒さを感じる。寝起きテンションで上がった体温を冷ますには十分な気候だ。ましてや上はパーカーという軽装備、故に早々に目的地であるコンビニに行こうと決めて…
12月の末頃、特に意味もなくまだ外も暗い時間に目を覚ましてしまった春斗。いつもなら二度寝するところだが、この日は先日あった期末試験のせいもあって妙に頭がさえてしまっていた。そして、そんな時こそ人間は普段はしないような事をしてしまうものだ。
「そうだ、コンビニ(散歩)でも行くか」