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その「神」は「代償を捧げれば何でも願いを叶える存在」であり、それが故に世の理に干渉しすぎたとしてこの地に封印され忘却された存在であり、またエルシーの先祖であり、「母なる存在」そのものである。
かの存在が再び表舞台に出てくることになるのは、また別の話である。(終)
・エピローグ
エルシーの13番目の子供が生まれた日、森の奥では「神様」がようやく生まれた勇者の誕生を祝っていた。
長い年月をかけ、12人の兄弟達を育てる過程で少しずつ子宮に「仕込んだ」神の種……その子は「幼馴染の男とのエルシーの子」であると同時に「神との間に生まれた子」でもある
⓮すべてを了解した上で頷くと視界は光に包まれ、気が付くと目の前には幼馴染の男の子がいた。エルシーは思わず涙を流す。すると次に男の子が「冒険者になるのやめて地に足付いた生活をする!!だからエルシーを嫁にしたい!!」と言い出したので驚いた。こうして二週目の世界が始まったのだ。
⓬その夜、エルシーは願った。あれ以来、一度もしていない「神様の石」への願い……その為の代償がどんなものだったとしても…。
「私の人生のすべてを捧げます!!だから彼を生き返らせて下さい!!」
⓫しかし、次の日…
【彼は死んだ】
死因は「ベッドの上で自●行為している最中の心臓発作」であるらしい。なんで?どうして?
これまでは「神様へのお願い」の結果、人が4ぬことがあった。なら「お願いの対象」である彼は何故…?
❾その犠牲者の一人があの事故で引き取ることになった兄の娘で私の愛娘ミハルである。「神様の願い」がある為に私自身は子供に恵まれなかったが、その分、兄の子供達を可愛がることにしたのだ。そしてそれは私の贖罪でもあった。二度と自分勝手な願いをしてはいけないという戒め。
❽それから13年が経ち、私は34歳になった。私はいまだに「独身」である。何故なら、あれ以降も私と結婚しようとする人は不幸な目にあったから、自然と誰も寄り付かなくなったのだ。私はあれ以来神様に「お願い」しないように気を付けた。きっと神様の願いには「代償」のようなものがあるのだ。
➐村に戻ると「私の夫になるはずだった人」と「兄」が4んだと聞かされた。それは事故だった。
安全だったとされる場所で落石があり、二人はあっけなく命を落としたのだという。私は現実感の無さに、頭が真っ白になった。
❺「それでも…神様…私は【彼以外の妻になりたくない】です…」あるいはそれは自分の捨てきれない想いを捨てるための儀式だったのかもしれない。
実際、小さな村しかしらない彼女ができることはほとんどない。そしてここから出て生きていく術もしらない。故に神様に祈ってもダメだったなら諦められる