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実は、今日、春斗がこの場所に来たのは「過去の過ち」に対してけじめをつける為だった。
それは「6年前、雪華を傷つけたことに対する謝罪」
その上で彼女への想いを断ち切るつもりだった。
謝りたかっただけなのにいま現在も彼女を傷つけてしまう彼では、彼女に相応しくないと思ってしまったから…
【なんで自分の事なんかを好きなのか?】
その理由がわからない。自己肯定感の低い彼は、どうしても雪華の言葉を信じることができなかった。
そこで春斗はフリーズした。
長年、初恋と童●を拗らせてきた陰キャオタクが目の前の状況をこれ幸いと、甘んじて受け入れる事ができるのか?答えは…「否」である。
雪華「大好きです♥春斗君…♥愛してます♥子供のころからずっとずっと♥私を…貴方のモノにしてくれませんか?♥」
それは「告白」であった。
それは彼女がずっと内に秘めていた子供の頃からの夢であった。
混乱と興奮で戸惑う春斗を他所に雪華はついにそれまでずっと秘めてきた想いを彼に打ち明けた。すなわち「子供の頃に胸が小さい女の子と結婚できないといわれたので、頑張ってバストアップした」ということ。
そして現在、Mカップにまで成長したが、それらはすべて春斗の為に頑張った証だということだ。
雪華「ねぇ…春斗くん?目を瞑ってくれる?」
まるでドラマか何かのワンシーンのようでドキリとしながらも「まさかそんな事…」と思い直して、言われた通りに目を瞑る春斗。少しだけ何かが擦れるような音が聞こえてきて、ゆっくりと雪華の息遣いが近づいてくるのを感じ、それから「何か」が手に触れた
その言葉に雪華は少し考えるような顔をし、やがて「最近思う所があって…だからそろそろ子供の頃からの夢を一つ叶えてみようかなって思ったの」といった。
春斗のはそれがどういう意味を持つのかわからなかった。そんな春斗の様子を見て雪華は微笑むと、次のようにいった。