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いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑯
年頃の戒人にとってそれはもちろん精神的な苦痛であった。汚してしまった下着を晶に洗わせてしまう度に、羞恥心や(まだ小さいながらも)男としてのプライドがずたずたになるようであった。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑮
その日を境に、その「女」は週にニ、三度のペースで戒人の「夢」に現れるようになった。そして、その夢を見た日は決まって夜中に飛び起きて、気が付いたら「夢精」を行っているのだった。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑭
緊張が解けるのほぼ同時に、戒人は自分の下半身に湿り気を感じる。そして、自身が夢精を行っていることに気が付いて愕然としたのだった。
……これが数か月前の出来事である。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑬
すると目の前には自分を心配そうに見ている晶の姿があった。痛い位に鼓動をしていた心臓は、彼女の彼を気遣う優しい声音に少しずつ落ち着きを取り戻していく。
そこでようやく「あれは夢だった」のだと気が付く。それにしてもやけに生々しい夢であった。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑫
そんな夢にうなされて戒人は目覚めることになった。全身はやけに気怠く、汗をびっしょりかいている。
そしてなんだか「見てはいけないものを見てしまった」感覚に心臓がどくんどくんと早鐘を打っていた。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑪
…暗い牢屋のような場所
部屋の中では何か生き物のようなものが上下に蠢いている。よく見ると片方は女の人であることがわかるが、布のようなものを付けており顔は伺い知れない。
女は経を唱えながら、一心不乱に体を上下させている。その様は艶めかしくどこか怖い
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑨
戒人はフル●ッキしていた。
長さ10㎝、大人と比べれば明らかに小ぶりだが、しかし確かに雄を象徴するシンボルを懸命に膨張させて。
そう、戒人は下心をもって大好きな姉のような存在とお風呂に入っていたのだ。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑧
いくら雄の情動を無際限に煽る肉体を持った雌ボディに丹念に体を洗って貰ったとしても、小さい頃から繰り返して慣れているのであれば、そこに下心などあるはずもなかった。本来であれば…
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑦
そして、姉弟だと思っているからこそ「一緒にお風呂にはいること」にもお互い抵抗はない。学校中の男子が狙っている極上の雌と毎日のように裸の付き合い(洗いっこ)をしていることも姉弟ならばごくごく自然だというものであろう。
いずれ鬼の嫁になる運命の巫女⑥
さて、そんな二人だが「許嫁」といっても本人たちにその自覚は薄く、どちらかというと姉弟といった感覚に近いように見えた。それは、お互いを「戒人ちゃん」「晶おねーちゃん」と呼んでいることからも明らかである。