新宿中央コーエン兄弟さんのイラストまとめ

『アメリカン・アニマルズ』
狂おしく浅薄。体力と自意識を持て余した青年達の、互いに抑制し合うことなく線を跨げる群集心理のすばらし(い程の愚か)さ。何でこんなに好きなんでしょう。あらゆる見積りの甘さと因果応報エフェクトの落差、思い通りにならなかったときの転嫁合戦に人間が表れ過ぎてます

『キャット・ファイト』
因縁の2人の邂逅で火蓋を切る三度の決闘。ホーム/アウェイを入れ替えて互いのコンディションに波がある中で戦いに臨む様は、さながらNBAファイナルを観ているようでした。ヘリコプターから踏み絵を撒くかのような皮肉バザール、衒学的なまでの世相遊び。チャーリーマジ者やんけ

『パンチドランク・ラブ』
シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャラップ！！！
(感情のコントロールができない人(達)を完璧にコントロールして真剣なことを面白く伝えられる、糸の上を渡るようなバランス感覚の映画ですよね)

『アオラレ』
標語「マジ者は実在する」。些細なことを言い出すとチェック項目が無限に増えてしまうので、レイチェルにはこの言葉だけ覚えてほしいです。でもレイチェルも若干マジ要素入ってるんですよね…。ホームアローン構図の完成には無条件ワクワク。嘘みたいな量のシャツ汗も恐くて良かったです

『浪人街』
寄る辺ない腐れ武人の一撃。マヌケにはマヌケなりの通すべき筋ってもんがありました。彼女に養っていただいてても、やりたくない仕事に甘んじてても、お偉いさんの草履を咥えてワンと鳴いても、一つだけ譲れないものがありました。プライドあるからプライド無さそうにしてるのよ。爆クール

#生涯一作家しか読めないとしたら
小田扉

『サンキュー・スモーキング』
"ニコチンのカーネルサンダース"ことタバコ業界の広報マン・ニックが、立て板に水の弁でタバコの存在意義を説きたおします。「交渉せず議論せよ」もはやイデオロギーと化した両者の意見を俯瞰して冷や水を浴びせる人食いの詭弁者みたり。喫煙より有毒な論点ズラしは最高

『スケアリーストーリーズ 怖い本』
3位:ジャングリーマン。生首、四肢、胴体と毎月届く定期購読型の登場はお子様の情操教育にピッタリ
2位:トゥーモンスター。足の指食べたか確かめず決め打ちで凸ってくる粗忽っぷりが推せ〼
1位:ペール・レディ。Jホラーさながらワープ分身可。低速。中距離が特に◎

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』
初めはザックの瞳に映る自分に苛立ち苦しんでいるように見えたタイラーが、彼を助け、庇い、先輩風を吹かせてるうちに誰よりも友達思いになってて目頭アチ。志波海燕が「何かを考えるとき、人と人の間に心が生まれる」的なことを言ってましたが、それでした。