//=time() ?>
『ブギーナイツ』
Giant Cockを引っ提げてポルノ業界で成り上がっていく若者と一時代の盛衰。おもしろ!何じゃコレ!才能ひとつでチームごとスターダムにのし上がるさま&顛末が痛快でした。本筋は元より群像劇的な面もあり、愛憎の公開不倫青姦やあたふたスコティ君などやり込み要素もいっぱいで最高
『アノマリサ』
メンタルをアレしてる文化人が講演に訪れたホテルで感じる色々。他人の顔がみんな同じに見えます。ファンに手を出して愛を語るけどその人が好きなわけではなく、理想化した何かに縋り、高尚化悲劇化しようとしてる(?)ような。人形ストップモーションである必然性があったと思います
『おわらない物語 アビバの場合』
母になることを夢見るある少女1役を編ごとに人種・性別・年齢の異なる8人が演じます。「こういう人」とかではなく、人間そのものを嘲笑し、諦め、退けているかのような。「絶対にここを一番言いたいんだろうな」というシーンがあり、心から感動。地獄で鳴る明るい音楽
『ドグラ・マグラ』
夢Q版のときから映像で観てみたい表現、耳で聴いてみたいセリフは確実にありました。こんなの画にしたら面白いに決まってるよ、ずるい!という描写がいくつも。しっかり曖昧で奇妙で不気味で、要約はまず不可能でした。「脳髄は物を考える処に非ず」正木先生はあなただったんですね
『炎628』
WWⅡ中の白ロシア(現ベラルーシ)で赤軍パルチザンに志願した少年が目の当たりにする、独軍の移動虐殺部隊による蛮行の極北。やっていいという大義名分を得た人間の悪鬼のごとき嗜虐性と、これ以上ない蹂躙シーンに戦慄しました。軍用車でリス肩乗せおじさんと戦闘機でエビ食べお姉さん
『オール・アバウト・マイ・マザー』
ある臓器移植コーディネーターの一人息子が交通事故で亡くなります。「たとえどんな人でも僕にとっては父だ」。最期まで父について知りたがった息子の死を告げるため、別れた夫に会いに行く人の話。すごい話なのにワードセンスにもだいぶステータス振ってる
『エレナの惑い』
互いに成人済の連れ子を持ち結婚した夫婦。夫は資産家、妻は無職の酒飲み息子とバカ孫を心配しています。かわいい孫を兵役回避のため大学へ行かせたいけどお金ないよ妻と、流石にそこまでは面倒見れないよ夫。是非曲直の重さと人間のしたたかさ。あと、馬。
『ヘイトフル・エイト』
新たな客層を獲得したと思しきタランティーノはこれから美しい映画も撮っていくんだな…と感慨に耽っていた矢先に飛び出した、トゲトゲメリケンサック装着パンチ。「媚びろ!ちょっとは媚びてくれ!」と思いながら(思ってない)MAX血ヘドのシーン等でずっとニヤニヤしてました。
『怪物はささやく』
悩めるショタの前にイチイの木の怪物が現れ、ショタが引っかぶった苦しみや葛藤、負い目をなぞるような3つの物語を聞かせます。排斥したい気持ちがあるという事実を認めること。あいつよくあんなに自分と向き合えるな、と思いました。
特に調合師と牧師の物語がよかったです
『戦場でワルツを』
内戦のショックで記憶の一部を失ったあるイスラエル兵と、戦地での同志らによる対話篇。消した悪夢を紐解くアニメーションと、思い出したように突然はさみ込まれる強烈な実写映像。「記憶は生き物で、記憶自身が欠落を補完する」。象徴的に流れる"This Is Not a Love Song"