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「私の役割は【マクシオンの意思を伝える】ことと【今回の騒動の顛末を見届ける】こと、その2点ですので御了承下さい」
「…それを聞いて安心しました。貴女に指揮権を渡すと美女を連れてこいとか良いそうですからね」
「ええぇ…私をなんだと思ってるんですか~…」
二人の立ち位置が確定する
バイロン側の話がある程度纏まり次はマクシオンの話に移る
「しかし貴女がマクシオンの使者として来たのなら、指揮権の方は?」
連合監視下の指揮官とマクシオンの使者との齟齬を懸念する
「ああ、私はあくまでも接点があるってだけで選ばれただけなので指揮権はそちらで管理してくださいね?」
「残党の件がある以上、貴様だけでは判断しにくいモノもあるだろう…だから私も今回の一件に同席しようという事さ」
「そ、そう言うことでしたら…此方としては何の不服も御座いません」
一声位掛けて欲しかった
その言葉を心の中で呟くグレイソンだった
「ベック准将⁉️此方に来られてたのですか⁉️」
意外な来訪者に驚愕するグレイソン
「やぁグレイソン、貴様の職場は随分と活気がある場所ではないか」
「ど、どうも…」
直属の上司の登場に反応に困っている様子
「協力体制を強化する代わりに司令部への参加を条件に出されたんですよ」
「いや~皆様を驚かせようと思いましてね~」
悪い笑みを浮かべるジェーン
「ま、全く気付きませんでした…いつの間に後ろにいたのですか…」
被害者であるミリアが胸を押さえてはち切れそうな心臓の鼓動を抑えようとする
「やれやれ…随分と騒がしいなここは…」
遅れて一人の男性が入室する
「やぁ、皆さんお久し振りです❗初めての方ははじめまして‼️マクシオンより派遣されて参りました皆様のジェーン・ドゥに御座います❗」
テンション高めで挨拶をするジェーンに回りの反応は困惑気味だった
「ジェーン・ドゥさん…ですね?伺っていた話よりも速い到着ですね?」
冷静に対応するカイ
「ふざけている訳ではありませんよ~?私の名前はジェーン・ドゥ(名無しの女)なのですから?」
「きゃああああ⁉️」
突然背後からの奇襲にミリアは悲鳴を上げる
「やっぱりか…」
グレイソンが頭を抱える
「相変わらずのようで…」
トビアスは肩をすくめて呟いた
「いやちょっと待て、最後の方かなり不穏な話が出なかったか⁉️」
バイロン指揮官グレイソンがツッコミを入れる
「彼女、ですか…」
現マクシオン指揮官(連合監視下)のトビアスが誰かを察する
「何ですか(自称)って❗マクシオンはふざけているのですか⁉️」
真面目な性格のミリアは怒った
バイロンは直接関与していないとはいえ、今回のアルゴス同盟にベーゼン派の残党が合流した件、工業コロニーでのテロ騒動の事もあるから一連の騒動における潔白を示して貰う為に
バイロン軍のローレンツ=ベック准将に更なる協力体制を取り付ける
アルゴス同盟による武装蜂起において、三勢力の関与があるのではないかという指摘が監理局から発せられた
地球連合軍は、監理局局長の暗殺についての容疑である
近年連合と監理局との間で納品するEXMに関して揉めていた事もあり、港湾施設やコロニー工場の破壊はその報復かという見方がされていた