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「ルクレツァ…」
険しい顔をするトビアス
その顔を見てルクレツァが怯える
「司令…私は…」
「しっかりしなさい、ここは貴女の古巣ではありません…貴女に自害を命ずる指揮官はここにはいません、だから…落ち着きなさい」
目線を下げ同じ視線で語り掻ける
「………。」
下を向き大人しくなる
「落ち着きなさい、綺麗な肌を傷付けるのは感心しません」
「放して…下さい❗私は…失態を…」
手にしていたナイフを放させ動きを封じさせる
「随分と思い詰めてるみたいだが…これは一体…」
ナイフを拾うグレイソン
「マクシオンの恥ずべき【教育】ですよ…彼女はそれを叩き込まれてる…」
「このルクレツァ、失態の責任を持って…」
装備していた短刀を抜き取る
「私の命を持って清算致します‼️」
自らの国元にナイフを突き付け勢いよく刺そうとする
「お、おい待て⁉️」
「ル、ルクレツァさん⁉️」
二人が止めにはいる
「失礼」
それよりも早くオルガが組み付きルクレツァを組伏せる
「私が…私がいながら局長を死なせてしまい…皆様の足を引っ張ってしまう事態に‼️」
一層頭を地面につける
「い、いや、俺はそこまで言ったつもりはなくて…」
突然の行動に戸惑うグレイソン
「落ち着いて下さいルクレツァ、貴女の失態では…」
トビアスがフォローしようとする
「申し訳ありません‼️」
部屋に響き渡る女性の悲鳴にも似た謝罪の言葉
「へっ⁉️」
咥えた煙草を落とすグレイソン
「ほえ⁉️」
突拍子もない声を上げるラリー
「っ⁉️」
険しい顔と共に声の方向を向くトビアス
そこには両膝、両手を地面につけ頭を伏したルクレツァがいた
「周到だな…」
頭を掻くグレイソン
「彼等は誰かの命令で動いていた様子でしたね」
「それに局長さん、あの人も男の人の事を知ってた節がありました」
傍受していた会話から二人の関係を怪しんでいた
「…局長が殺されたのは痛かったなぁ」
情報の少なさからグレイソンが思わず愚痴を溢す
扉の先から現れるグレイソン
「グレイソンさん」
「取り込み中、失礼しますよ…で、成果は?」
オルガに視線を向ける
「残念ですがこれといった成果は得られませんでした…あの男達によって既にデータを消されていたのかと」
ルクレツァ達が遭遇した男が関係してると推測をたてる
「心の…?」
「はい、コロニー監理局局長を救助できなかった事が余程効いているらしく…」
「そうなのですか…兎に角、ルクレツァを助けて頂きありがとうございます」
オルガに礼を言うトビアス
「いえいえ、私も仕事でしたので」
謙遜するオルガ
「で、その仕事の成果はどうだったオルガ?」
「ルクレツァ?」
「帰ってきてからずっとあんな感じなんです」
ルクレツァを心配するトビアスは近づく
「どうしました?怪我をされたのですか?」
「うぅ…」
話し掛けるも更に俯く
「彼女には目立った外傷はほぼありません、ただ心の方が少し不安定のようで…」
彼女に寄り添うオルガが説明する
「こっちに戻ってきた途端に身体中が痛くて仕方ないです」
ぎこちなく体を動かし椅子にもたれ掛かる
「後で医療班を手配します…貴女達の無事でよかった」
安堵の表情を浮かべるトビアス
「私は良いんですけど…」
ラリーは視線を横に向ける
「……」
ルクレツァが沈んだ顔で俯いていた