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コロニーの爆発後、作戦司令部に帰還した有志達
救助した人質達の受け入れ、傷ついたEXMの修理等それぞれの役割をこなしていた
「二人とも、御無事でしたか?」
トビアスが帰還した二人の元に訪れる
「トビアスさん…」
ラリーの声に張りがない
「何処か体調が?」
「身体中ムチ打ち状態です」
「悔やむのならば脱出した後になさい、今はここからの脱出が先です」
「くぅ…」
オルガに諭され急ぎ外へと急ぐ
管理室から出るとまだぎこちないがラリーの乗るスピナティアが立っていた
『ようやくシステムが復帰しました…急ぎましょう‼️』
二人を出迎え、共に脱出した
『近い内に世界に向けてある声明が出される…その時が俺達の【復讐】の刻と知れ❗』
そう言い残し、角付きは逃げていった
「…急ぎましょう、ここにいては危険です」
逃げ去るのを見たオルガは、ルクレツァを抱えて管理室から離れる
「私は…役立たずだ…」
任務を果たせず悔やむルクレツァだった
パイロット席に乗り込んだ男はそのまま倉庫を後にしようとする
「あ、待て❗」
逃げる角付きを追おうとするラリー、しかしEXMの制御系がまだ戻らない
『お前達に伝えておく、これは【狼煙】だ❗俺達の【復讐】の序章に過ぎない‼️』
外部スピーカーにより角付きから発せられる男の声が木霊する
「…テロリストの癖に随分と紳士的ですね」
ルクレツァを受け止めるオルガ
「女が死ぬのは見たくないだけだ」
ゆっくりと距離をとりつつ角付きのEXMの所へ行く男
「待…て…待て‼️私は…‼️」
ルクレツァが拙い状態で吠える
「それだけ元気があるなら大丈夫みたいだな」
確認すると角付きに乗る
男の視線の先、管理室の影から一人の女性が現れる
オルガ・アッカーマン、彼女である
「貴女は…」
ルクレツァがオルガの存在に気づく
「隙をついて俺を抑えるつもりなら止めておけ…5分だ、爆弾の爆発に巻き込まれたくないなら彼女達を連れて逃げろ」
男はそう言ってルクレツァをオルガに託す
寸でのところを男の命令によって中断された
「爆弾の時間もある、さっさとここをずらかるぞ」
男は早期に切り上げる事を進言しその場から立ち去ろうとする
「ま、待て‼️貴様は❗」
逃げようとする男にルクレツァは追おうとするも体が動かない
「…死に急ぐ必要も無い、それに迎えが来たぞ」
「痛っ…ううぅ…」
衝撃に体も頭も激しく揺らされたラリーは、直ぐには起き上がれなかった
「あ…やっば…⁉️」
視界がようやくはっきりした時には既に手遅れだった
角付きが目の前に立つ
手にするグレネードランチャーがラリーのコックピットを狙う
『殺す必要はない、もう用事は済んだ』
「局長…」
その光景をモニター越しで確認するカイは、額の皺が一層増していた
「ルクレツァ、そこから早く逃げて下さい❗ラリーさん‼️大丈夫ですか⁉️返事をして下さい❗」
二人の上司であるトビアスは声を荒らげ二人の事を心配する
「そ…そんな…」
モニターに写る現場も状況をみるミリア
「う…うぁ…」
何とか気力で立ち上がろうとするルクレツァ
二発の銃声が響いた先を何とか目に焼き付ける
「きょ…く長…」
頭部に空いた風穴から血肉が滴り力なく崩れ落ちる監理局局長
頬から微かに血を流し銃を下ろし黙祷する男
二発の銃声の行方は決していた